「無駄」ではない「無駄」と、知らず知らずに必要とか当然だと思い込んでしまっている「無駄」な事

こんにちは。
今日は移動のバスの中でこのブログを書いている、いけばなの光風流家元 内藤正風です。

 

私は以前は、移動と言えば自分で車を運転して移動するのが普通でしたが、少し前からは出来るだけ公共交通機関で移動するようになりました。
いや、車を運転するのがしんどくなったんじゃないですよ。(苦笑)
自分で運転して車で移動するという事は、当然なんですが、その間は車の運転だけしか出来ていないって気がついたのです。

移動は「宝の時間」

どういう事かというと、自分で車を運転している時は、運転以外には音楽を聴くとかラジオを聴くとかくらいしか出来ないって事なんです。

公共交通機関で移動をしていると、かなりいろんな事が出来ます。
本を読む。
メールを書く。
ブログを書く。
Facebookをする。
Twitterをする。
Instagramをする
映画を見る。
原稿を書く。
睡眠をとる。

こんなに色んな事ができるのに、その時間を無駄にしていたと思うと、本当にもったいないなあって気付いたのです。

いけばな的な視点から見ると「無駄」が違う見え方をする

いけばなには「無駄ではない無駄」と言う考え方が有ります。
例えば何もない空間は「無駄」と言う風に見えるかもしえません。しかしその一見無駄に見える空間が有るからこそ、そこにある枝や葉や花が生かされているという事です。
無駄に見えるが無駄ではない働きという事です。

人間に与えられた時間は、1日24時間です。
大人子供、男性女性関係なく全ての人に平等です。
もしかしたらこの世で唯一平等が有るとしたら、この時間だけかもしれないですね。

この限られた時間の中で、いかに人生を満喫するかを考えた場合、時間が経過してゆく中で1つの事しか行わないと言うのは、時間をすごく大切にしているように見えて実は無駄にしているんじゃないのかって思うのです。

移動しながら本を読む。
移動しながらメールを書く。
な~んてことは普通にできるというか、すでに皆さんされていますよね。

その上にiPhoneとかスマホをお持ちならば、移動の最中に音楽を聴きながら本を読むなんてことも皆さん普通にされていますよね。

何でもかんでも同時進行すればいいのではない

ただここで勘違いしてもらいたくないのは、とにかく時間の無駄をなくして、何でもかんでも二つ以上のことを一緒にしようということではありません。
一つのことにじっくりと集中したり楽しんだりするものと、無駄なく効率的に進めて行くものとのメリハリをつけようっていうことです。

ドライブを楽しむ時には、その景色や空気の匂い、エンジンの鼓動などを満喫しないと勿体無いですよね。
映画を見に行く時には、映画自体や映画館も楽しまないと勿体無いですよね。

「無駄」という「無駄ではない時間」を楽しみ、「無駄」にしていない思っている「時間の無駄」をなくす。
(笑)

人生を豊かにする視点を持つことの大切さ

自分にとって一番良い時間の使い方や活かし方を考えて、楽しみにあふれた、そして豊かな人生を送ることができれば、最高ですよね。

そんなことを思った移動の車中でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。