6月3日4日に開催する「選抜作家いけばな展」の会場は、映画「ヒーロー」や「日本のいちばん長い日」などの撮影で使われたのをご存じですか

こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日はお昼間はムッチャ暑かったですね。ジャケット着てちょっと歩いただけで汗が出て、もう夏はすぐそこまで来ているって感じです。

「選抜作家いけばな展」の会場は、大正ロマンの香りがプンプンするお洒落空間なのです

数日前の私のBlog「大正ロマンの香りに満ちたフランス・ルネサンス様式の歴史的文化遺産を会場に「選抜作家いけばな展」を開催します」で、「選抜作家いけばな展」のご案内をさせて頂きました。

このいけばな展の特徴の1つとして、開催する「兵庫県公館」が兵庫県の迎賓館として内外からの賓客の接遇や県政の重要な会議や式典に利用されていて、普段は入ることができない建物だという事があります。
ちなみにこの兵庫県公館ですが、もともとは明治35年(1902年)に兵庫県本庁舎として建設されたもので、第二次大戦の神戸の空襲や阪神淡路大震災を乗り越えて現代にその姿を見ることが出来ると思うと、チョットすごくないですか。
そしてこの建物は、建築家の山口半六氏が設計されたものなのですが、山口半六氏が作った建築物で現存する建物は全てが重要文化財に指定されているという明治時代を代表する凄い人の手によるものなんです。

 

「兵庫県公館」が、映画の撮影にも使われているのご存知ですか

そんな凄い建物の兵庫県公館ですが、実は映画でもロケで使われているのをご存じでしょうか。

私が知っているのは2本。
1本は2015年に公開された木村拓哉さん主演の映画「ヒーロー」の中で、ネウストリア公国大使館の建物という設定で、ロケ地として使われましたので、建物の姿を映像で目にされた方も多いと思います。
ちなみに映画の中で使われていたシーンで兵庫県公館だというのが一番わかりやすいのは、ネウストリア公国大使館の玄関のシーンです。

大使館という設定なので、門の外から中が見えない様にするために目隠しがついていますが、間違いなく同じでしょ!!!

もう1本も2015年に放映された映画で「日本のいちばん長い日」の中の大本営での会議のシーン。

他にも色々な映画のシーンで、公館で撮影されたんだろうなぁって思う場所がありますので、選抜作家いけばな展にお越しになられたときには、そんな事も思いながらお楽しみいただければと思います。

いけばな作品を見るだけではない、色んな楽しみ方が出来る「選抜作家いけばな展」

「選抜作家いけばな展」は、いけばな展だけではなく建物も含めて楽しんで頂く事が出来る展覧会になっています。
ぜひ6月3日(土)4日(日)は、お越しになってみませんか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。