十三夜ってご存知ですか。十五夜と並んで、未完成を尊んだ日本人の価値観ならではの粋な風習です。

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

ここ数日前から、空の雲や太陽の日差しなど、めっきり秋の風情が濃くなってきましたね。
お昼間はまだまだ暑い日もありますが、朝晩は肌寒いくらいになってきました。

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秋は空気も澄んできて、月も綺麗に見える季節でもあります。
月を楽しむと言えば「お月見」ですよね。
先日私のブログで、
「中秋の名月」と「仲秋の名月」、これって何が違うのか、どちらが正しいのかご存知ですか?
っていう記事を書かせて頂きました。

お月見を二度行うのは日本独自の風習です

その中で「お月見は二度行う」って事について書かせて頂いたのをご覧いただきましたでしょうか。
まっ読まれていないと思うので(笑)、次に抜粋させて頂きますね。

お月見を2度行うのは日本独自の風習です。

「十三夜」って言葉を聞かれたことありますよね。これがすなわちもう一度お月見をする日の事なのです。
旧暦8月15日がすなわち「十五夜」で、この日から約ひと月後の旧暦9月13日を「十三夜」と言いもう一度お月見をする日にあたるのです。

「十五夜」にお月見をしたら、必ず「十三夜」にもお月見をするものとされており、十五夜だけお月見をする事を「片月見(かたつきみ)」といって良くない事と言われています。

世界中にお月見をする習慣や風習はありますが、お月見を2回行うのは日本独自の風習です。

 

十三夜

この十三夜が、今年は10月13日になります。
十五夜に比べると十三夜はご存知の方も少ないですが、古くから中秋の名月に並ぶ名月として、十五夜と合わせて「二夜の月(ふたよのつき)」とも呼ばれています。

十五夜も十三夜も実は満月ではないのですが、未完成を尊んだ日本人の価値観ならではの粋と風習だと思います。
涼しくなって過ごしやすくなった秋の夜に、熱燗や焼酎のお湯割りやホットワインなどを片手に、お月見なんていかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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