これから紅葉の季節になりますが、「カエデ」と「モミジ」って何が違うのかご存知ですか

こんばんは、内藤正風です。

あ~、1日早い~~!
アレやコレやとしていたら、もうこんな時間。日が暮れるのも早くなってきたので、あっという間に1日が過ぎ去っているように感じています。
とりあえず今日のブログを書かなくちゃ。(笑)

これは何と呼びますか?

この写真の植物を見かけたときに、何と呼ばれていますか?

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カエデ?
それとも
モミジ?

「カエデ」と呼ばれた方。。。。。
残念!50点!!
「モミジ」と呼ばれた方。。。
残念!50点!!
(笑)

正解は・・・・・
「 ”モミジ” した ”カエデ” 」なんです。
嘘じゃないですよ。大真面目です。
そもそもこの植物の名前は「カエデ(楓)」なのです。

植物の名前として ”イロハモミジ” というように○○モミジという品種もありますが、分類としてはムクロジ科カエデ属になります。
モミジ属と言う分類はありませんので、イロハモミジとかヤマモミジのように”モミジ”という呼称であっても、植物の分類としては「カエデ」が正解なのです。

「モミジ」とは一体なになのか

では「モミジ」と言うのはどういう言葉なのかと言うと、大きく分けると2つの使い方がされています。

まず1つ目は、カエデの中で葉っぱの切れ込みの大きなものを「カエデ」といい、葉っぱの切れ込みの少ないものを「モミジ」という場合があります。しかしこれは俗称であり正式な名称ではないのは、先に書いた通りです。

2つ目は、紅葉(こうよう)する植物全般を指す言葉としての「モミジ」があります。イチョウやポプラ、カキなど、秋になって葉が色づく植物の事を「モミジ」と総称したり、秋になって落葉樹が冬に備えて自分の身を守るために葉っぱを落とす前に、赤(紅)色や黄色に葉の色が変わることやその状態をさす言葉なのです。
なので日本には古来より、木々が紅葉(こうよう)する事をさして ”紅葉(もみじ)する” という言葉もあるのです。

そういう中で、紅葉する植物の中で形といい色といい、印象に残りやすく代表的なカエデの事をモミジと呼ばれることが増え、いつの間にか「カエデ」=「モミジ」となってきているのです。

「カエデ」と「モミジ」の違い

それでは最後にもう一度整理してみますね。

images

この写真の植物は「モミジ」ではありません。「カエデ」です。

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そしてこちらの植物は「モミジ(紅葉)」した「カエデ(楓)」です。

ちなみにカエデって、日本と朝鮮半島や中国などアジア圏を中心に分布していますが、カナダの国旗にカエデが使われているように色んな所に分布している植物になります。
紅葉というと日本の特徴の1つとついつい思いがちですが、世界中色んな所にあるという事ですね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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