もうすぐ十五夜ですね。ところでこの季節には「中秋の名月」と「仲秋の名月」の文字を目にしますが、これってどう違うのかご存知ですか

こんばんは、内藤正風です。

今やっと事務所に戻ってきてパソコンの前に座ったのですが、朝からあっちに出かけたりコッチに行ったりしていたら今日は1日が過ぎるのがむっちゃ早かったです。。。

9月は別名「長月(ながつき)」と言います

9月を何故「長月」と呼ぶかと言うと、9月に入ると日に日に夜が長くなってくるので、夜が長くなってくる月⇒夜長月(よながつき)⇒長月(ながつき)になったと言われています。

こう言うお洒落な感性を知れば知るほど、日本って本当に「粋」だなぁーーって感じますし、こういう感性を持っている日本人に生まれて良かったって思います。

もうすぐ中秋の名月です

さて秋の夜長の9月には「中秋の名月」があります。

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ちなみに今年の中秋の名月はいつかご存知ですか?
今年は9月13日(金)になります。

「ふ~ん、古臭い~~。。」なんて言わずに、この日にはお花を飾ってお月見をしながら月見酒と洒落こんだりお団子を食べたりしてみませんか。

「中秋」と「仲秋」の違い

ところで色んなものを読んでいたり、パソコンやスマホで「ちゅうしゅう」と入力すると、「中秋」と書かれている時と「仲秋」と書かれている時がありますが、この違いをご存知ですか。
この「中秋」と「仲秋」は書き間違えとかではなくて、ちゃんと意味があるのです。

古来日本の四季は、1月~3月が春、4月~6月が夏、7月~9月が秋、10月~12月が冬とされています。
7月~9月が秋??って思われるかもしれませんが、これは日本はもともと旧暦でしたので、旧暦の秋7月~9月は、現在の暦でいうと8月~10月くらいの時期にあたるので、この様になるのです。

そしてこの7月~9月を、7月は初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と言うように呼ぶので、「仲秋」とはすなわち旧暦の8月の事をさす言葉なのです。

では「中秋」はどういうことをさすのかと言うと、秋のど真ん中!!って事を言います。
すなわち7月~9月の真ん中の月は8月ですね。
そしてこの8月の真ん中の日は15日と言う事になります。
すなわち「中秋」とは、旧暦の8月15日をさす言葉になります。

って事で、一般に言われる月の美しい日と言う意味の「ちゅうしゅうの名月」は、「中秋」と書くのが正しいと言う事になりますね。

季節を楽しむ日本人

昔から日本人は、季節の移り変わりを楽しみ、その風情を愛で、四季を満喫していたからこそ、「中秋の名月」という言葉も現在に残ってきているのですよね。

私達も折角この日本に生まれたのですから、もっともっと生活を楽しまないともったいないと思うのです。
夏の暑さを楽しむ。。。もちろん命にかかわらない程度に(笑)
秋の風情や夜長を楽しむ。
綺麗な景色を愛でる、美味しい食べ物や美味しいお酒を楽しむ、友人や家族との時間を楽しむ。
一度しかない人生、楽しまなければもったいないです。

ってことで今年はお月見をして楽しんでみませんか。

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内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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