光風流新年賀詞之会2026が盛り盛りでお開きになり、そんな中「正しく伝承する事の難しさ」について改めて意識する機会になりました

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は「光風流新年賀詞之会」でした。

皆さんの笑顔を拝見しているだけで、とても幸せな気持ちになることが出来ます

年頭にあたり光風流の皆さんと一緒に時間を過ごせるって、本当に幸せな事だなぁと毎年痛感しています。
私の場合、物心ついた時から新年には光風流の皆さんと過ごすのが日常でした。特に私がまだ幼い頃には、毎年1月3日に新年賀詞之会(当時は新年会)を開催するのが常でしたので、本当にお正月真っ只中に皆さんにお出会いしていたので、名実ともに「お正月」って感じの機会でした。

皆さんお着物を着られている方が多く、服装だけでもお正月って感じですが、当時は今のような出来の良い防虫剤ではなく樟脳(しょうのう)が一般的だったので、樟脳の匂いも特別感を盛り上げる要素でもありました。
そんな中みんなが集まって、ご飯を食べお酒を飲み、ゲームに興じ雑談に花を咲かせている時間が、子供ながらに皆さん楽しそうだなぁと感じていました。

そのお蔭かどうかは知りませんが、私は今でも、皆さんが集まり、食べたり飲んだりしながら笑顔になっておられるのを見ているだけでも、本当に幸せな気持ちになれるのです。

本意を正しく伝えることの難しさと大切さ

さてそんな新年賀詞之会ですが、一昨年までは「新年会」として開催していました。なぜ創流以来の名称を昨年から変更したのかというと、この会を開催している本意を後世に正しく伝えてゆくためです。

というのも、近年光風流の皆さんの中で、「新年会」という名称だと新年にみんなが集まってバカ騒ぎ(宴会)をする機会だと、間違った理解をされる方が出てこられたので、これではいけないという事で、名は体を表すではないですが会の意味が正しく伝わるように、「新年賀詞之会」と名称変更を行なったのです。

私達が行なっている華道という様に、名称に「道」のつくものは、人としての礼敬を大切にしなければならないと考えます。なので年頭に当たっては、師匠に新年のご挨拶を申し上げるのが本意になります。
がしかし、生徒さん方がご自分の都合の良い日時にそれぞれ個々に年頭のご挨拶にお越しいただくようになりますと、先生も生徒さんも大変になりますので、日時を決めてその機会を設け、新年会という名称で開催をしてきたのです。

ところが近年、この新年会という名称の印象から ”新年宴会” と意味の取り違えをなさる方が出てこられて、「飲んだり食べたりする機会なんて行かなくてもいいやん」という風に思われる方が出てこられる状態になってきたので、このままではいけないという事から「光風流新年賀詞之会」と名称を変更することにしたのです。

本意を正しく伝え続けるって難しい事だなぁと、痛感します。

名は体を表す

光風流はその名前の通り、流祖内藤光風の教えを受け継ぎ、後世に伝えてゆくものです。これは誰か1人で出来る事ではなく、何人もの先生方と共に取り組まなければ永続性を維持することは難しくなります。そして先生からお弟子さんが教えを受け、その学びをその又お弟子さんに伝えてゆくという事も伝承には不可欠です。
ただそんな中で必ず起こってくる課題として、伝承を繰り返してゆく事による劣化や間違いという事があります。

伝承による劣化とは、例えるならば1枚の原稿をコピーし、そのコピーしたものを原稿にしてまたコピーをし、そのコピーしたものを原稿にしてまたまたコピーをするという事を繰り返してゆくと、そのうちハッキリと出なくなってしまいます。このようにコピーを繰り返すことによる劣化と同じことが「伝承」においても起こるという事です。
そして伝承の中での間違いとは、伝言ゲームと同じです。人から人に伝わってゆく中で、聞き間違いや思い込みというものによって変わって行ってしまうという事が起こるのです。

なのでそういう勘違いや間違いが今後起こらないようにするために、新年会を「新年賀詞之会」と名称を新たにしたのです。正に「名は体を表す」ということを通じて、正しく伝承しやすい様にしたという事なのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。