知らない間に「オンライン」が普通の存在になり、個人教授で使うならば、私はLINEのテレビ電話が一番便利だと思います

こんばんは、内藤正風です。

今日はオンラインでお稽古を行ないました。
今年の前半は、「外出することが出来ないのでオンラインを使ってお稽古をするしか方法がない。。。。」って状態でしたが、今はその時に合わせてオンラインでのお稽古と教室に来て行なうお稽古を使い分けるように皆さんなっておられます。

たった数カ月で価値観は一変しました

今年の頭に新型コロナウイルスが拡散し、そのころの政府の対応や世の中の状況を見ていて、「コレはもしかしたら外出禁止令みたいなものが出されて、自由な外出が制限され光風流の皆さんと出会うことが出来なくなるかもしれない。。。」と思ったので、3月14日に開催した光風流本部の役員会において、役員の皆さんに無理矢理に全員ZOOMをスマホにダウンロードしていただきました。
あの時の役員の先生方の冷た~~い視線と最上級のイ~ヤな顔は、動画で撮影して記録しておきたかったほどのモノでした(笑)

しかしあれからたった数カ月で、世の中の価値観だけではなく光風流の皆さん方の価値観も大きく変化しました。
いや、変化という言葉では全く足りないですね。真逆になったと言っても良いでしょう。
その1つがオンラインに対する捉え方と理解です。

知らない間に「オンライン」が普通の存在になっていました

今年の4月に「オンラインで教室や講習会を開催します」って言ったら、「そんなん分かれへん!!」「無理!!」って全員が仰られていました。
しかし緊急事態宣言が出され外出が制限されると共に新コロという未知のウイルスへの恐怖から、しぶしぶオンラインを使ってくださるようになりました。

ええ、あくまでも「しぶしぶ」です。
なので、「今回の件が収まったらすぐにこれまでのようなリアルの戻るからね!!!」ってオーラが皆さん全身からビッカーって出ていました。

そして8月に入って、新型コロナウイルスの感染防止策も指針が見えてきたので、「これまでオンラインで行なっていた講習会を本部いけばな教室においてリアルの講習会を再開します」と連絡をしたところ、全体の2/3の方がオンラインでの受講を希望されるという事態が起こりました。

そうなんです。いつの間にかオンラインが便利なツールとして定着してしまったのです。それもわずか数カ月で。

今や生徒さんの方から「オンラインでお願いします」と希望をされています

食わず嫌いではないですが、知らない事を拒否するというのは人間の真理だと思います。
だって知らない事に対面したら不安だもん。

しかし理由はどうあれ、無理矢理にオンラインを使わさせられて、回数を重ねているうちに慣れてくると、そのメリットというか便利さを皆さん理解してこられたのです。

なので今や生徒さんの方から「オンラインでお稽古お願いします」ってリクエストをしてこられるようになっています。

オンラインだからこそ生まれるメリット

オンラインは全てにおいて優れているなんて全く思いません。だってデメリットも明らかにあるもん。
しかし良いところは活用したほうが絶対に便利ですもんね。

例えば「移動時間がゼロ」

教室に来てお稽古をしようと思うと、片道30分かかる方ならば往復で1時間は移動のために必要になります。片道1時間の方ならば往復で2時間です。
すなわち自分の人生の時間を、それだけ消費しなければならないってことです。
それがオンラインならば「0」になるのですから、メリットとしてはかなり大きいですよね。
2時間あったら軽く映画も見ることが出来るくらいの時間ですから。

そして「荷物を運ぶ手間が不要」

今日のオンラインのお稽古は、9月26日(土)27日(日)に開催する「光風流いけばな展」に展示する作品の準備だったのですが、結構大きな作品なので道具や材料を運ぶだけでももの凄い労力が必要になります。
ところが自宅でお稽古を出来れば、この労力が必要なくなります。

今日のオンラインでのお稽古の様子はこんな感じでした

ちなみに今日のお稽古の様子は、こんな感じでした。

オンライン教室の個人教授は、LINEのテレビ電話が一番便利だと思う

オンラインでの教室の開催方法は色々な手法があると思います。
そんななかで個人教授に関しては、LINEのテレビ電話が一番便利だと私は思います。

理由その1は、ほぼ皆さんが使われているってことです。
広く普及しているって事は、皆さん使い慣れておられるので使い勝手が良いし、皆さんのストレスにならないってことです。

そして理由その2は、LINEのアプリが安定しているってことです。
皆さんが使われているので、LINEのアプリは急に切れたり固まったりってことがまずないので、お稽古している途中に「使えなくなってしまった~」ってことが無いので、安心です。

オンラインとリアルは両方必要です

とこんな風に言っていると、オンライン万歳~!オンライン最高~~!!みたいに聞こえるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
やはりリアルでなければ出来ない事もあるのです。

オンラインでいくら作品を拝見していても、細かいところは分かり難いですし、立体感とかも画面を通して見ている時とリアルとでは違って見えていることも現実にあります。

なので例えば”いけばな展の作品作り”などは、最終的にはリアルで拝見してご指導させて頂くのは、絶対に不可欠だと思います。

オンラインの良いところとリアルの良いところをうまく使い分けて、そして便利にお稽古を楽しんで頂く事が出来るようにしてゆきたいと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。