ワイハ―から手書きのNewYearカードが届いて、手書きだからこそビンビン気持ちが伝わって来ました。

ワイハ―から NewYear カードが届いてテンションあがっている、光風流家元 内藤正風です。

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昨年ワイハ―でお花を生けてきました。
みんなはワイハ―に遊びに行ったというのですが、ちゃんとお花を生けてきたのですよ。
(笑)

ホノルルにあるパロロ観音寺という天台宗のお寺の80周年記念式典に、いけばなのデモンストレーションをしてほしいとご依頼を頂き、7月に訪問しました。

お寺の周年記念式典って聞いていたので、お寺の本堂で行うのかと勝手に思っていたら、会場はワイキキにあるホールでした。
お寺の本堂ではお越しになられる方が多くて入れなくなっちゃうのでって事で会場にされたホールでも、出席希望される方が多くて人が入りきれないという事で、結局出席される方の人数制限をしたとも聞きました。

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ほんとビックリです。

いけばなのデモンストレーションは、時間をいかに短く仕上げるかと言うのもポイントです。

会場のホールには祭壇が設えられ、式典の一番最初に皆さんの前で祭壇のお花を生けデモンストレーションしました。
こう言う式典の中でのデモンストレーションと言うのは、ほとんどの場合時間が限られています。
今回の場合は一対を10分。
一対というのは左に一瓶、右に一瓶で一対としますので、杯数でいうと二杯ということになります。
二杯を10分で生けるって言うと、お花をされた経験のある方ならば、

えぇぇ~っ!!
たった10分で~

ってなられる時間です。

しかし式典の中(っていうか、一番最初にお花を生けて仏前に立てるのです)での事ですし、会場におられる皆さんにとっては、10分っていうのは見ていて飽きて来ないギリギリに線だと思うのです。
なので、事前に枝を見立てたり、イメージの中でデモンストレーションを何度も行って、シュミレーションを通じて無駄な時間や無駄な動きなどがないようにしておかないと、絶対に間に合いません!!

生ける姿も花

そして間に合うか合わないかと言う時間だけではなく、古来よりいけばなには「生ける姿も花」と言う言葉があるように、バタバタなどしない様に行わなければいけないですので、なおさら事前の準備が重要になります。
まさしく段取り八分です。
そして作品は、パロロ観音寺の松本住職との会話の中で、「私はハワイのお花が好き」と仰られていた事、「皆さんに楽しんでもらいたい」と仰られていたお言葉が有ったので、菊とかトルコキキョウとかのようなお花ではなく、南国のお花を取り合わせて生けさせていただく事に決定!!(私が決めました(笑))
生け方は、光風流には仏前にお供えするお花として「立花(たてはな)」と言う様式がありますので、この様式で一対にして生けさせていただきました。
花器はパロロ観音寺で日毎から使われている華瓶(けびょう)をチョイス!!

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で、本番はというと、バッチリ完璧に時間を納めて無事に生けあげるとともに、仏前にお供えさせていただく事ができました。
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時間も予定より少し短縮してデモンストレーションする事が出来、無事に式典が始まって、ホッと一安心です。
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パロロ観音寺のご住職はじめ、日本から来られているお寺の奥様方に、「良かったよ~」「勉強になりました!」「カッコ良かった!!」ってお褒めいただき、今回の私のミッション無事に完了です
(^_^)v

手書きの文字からは、気持ちが溢れるほど伝わってくる

今日このニューイヤーカードが届いて、楽しかった思い出や貴重な経験の数々が一瞬にして甦ってきました。
手書きって本当に伝わりますよね。
わざわざご住職が手書きで書いてニューイヤーカードをお送りくださるって、私がお花を生けさせて頂く事で本当に喜んでいただく事が出来たんだなぁと思いますし、このご住職にまたお出会いさせて頂きたいって思います。
たった一枚のカードかもしれないですが、とても大きな気持ちを感じる事が出来る一枚のカードです。
あぁ~、今年もワイハ―行きたいなぁ(^^)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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