楽しい一夜を過ごして改めて思う、「一芸は身を助ける。一芸は万芸に通ず。多芸は無芸。」ということ
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
昨夜はとても楽しい時間を過ごしたのですが、そんな中で改めて確かにそうだよなぁと思う事があったので、今日はそんなことについてブログを書きたいと思います。
昔から言われている「一芸は身を助ける」を自分自身で日々体感しています
世阿弥は「一芸は万芸に通じる」と言い、宮本武蔵は「一道は万芸に通じる」と言う言葉を残しています。これは、「一つの芸や道を究(きわ)めてゆけば、他の事にも通じるものである」と言う事です。
ちなみに宮本武蔵は剣豪として有名なだけではなく、五倫の書や枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)など沢山の優れた書画を残している事をご存じの方も多い事と思います。
世阿弥はとても沢山の能楽論を書き残しました。そのなかでも「風姿花伝」は皆さんもよくご存知の「初心忘るべからず」をはじめとして、日頃の会話で使う言葉も沢山記されています。
そしてこの風姿花伝は単なる能楽論としてではなく、処世術や戦略論として、芸の道に携わる人だけではなく、政治家や企業人などとても多くの人の手引書とされているものでもあります。
このように、ある道で研鑽を積み活躍されている人には、その道だけではなく他の事でも活躍されている方が多いです。
一番わかりやすい例ですと、芸能人の方で歌やお芝居だけにとどまらず、絵や書などの素晴らしい作品を残されている方が沢山いらっしゃいますよね。
単に一つのことだけやり続ければ良いと言う事ではない
たしかに最初は、一つの事に専念しなければなりません。一切脇目も振らずにその道に邁進する事が何より重要です。この時点で、あれもこれもと気を取られてしまうと、その道の本質にたどり着く事は出来ないでしょう。つまり、馬鹿と呼ばれるほどにその道に専念する事が、何よりも重要です。
しかし、この馬鹿と呼ばれるほどにその道に専念していると、関連する事柄について学ぶ必要性が出てくるときが来ます。この時にはじめてその事柄についてしっかりと学べばよいのです。
そして面白いのは、この時に自分のレベルが高ければ高いほど、そのレベルに合わせたより高度な理解を得る事が出来ると共に、技術や知識の習得が短期間で行う事が出来るようになるのです。
これこそが、「一芸は万芸に通じる」と言う事なのです。
「一芸は万芸に通じる」と言う言葉には、「多芸は無芸」と言う戒めを忘れてはなりません。
色んな事を学べば、自分の取り組んでいる道の肥やしになると思って、色々な事に手を出される方が居られます。しかしこれは単なる時間とお金の無駄にしかなりません。
どういう事かと言うと、一つの道についてある程度のレベルまで到達していない人は、その学び方やお稽古の仕方、創意工夫の仕方がまだまだ未熟です。そのため他の事を学ぶのに、初めての方と同じように時間をかけないといけなくなります。
一つの事に専念し、ある一定以上のレベルに達している人は、自分の中にその人なりの感性と言うか感覚が培われていますので、一を聞いて十を悟り、その事柄の根本を理解したり活用する事が出来るようになるのです。
一芸に秀でると言うことは、多芸に通じていくと言うことです。そして多芸は無芸と言うことは、中核となる一つの事がある程度以上のレベルになりその領域に達していなければ、他にしている色々な事が全て理解の浅いものになってしまうという事なのです。
自分にとってメインとなるもの(一芸)にしっかりと軸足を置き、あれもこれもと欲張るのではなく、一芸を突き詰める事こそが、一芸の習得と言う成果から万芸(多芸)に広がりが出来、その習得にも繋げる事が出来るのです。
多芸の習得を目指すことは、すなわち、そのどれもがモノにならないという結果になっちゃいます
一芸は身を助ける。一芸は万芸に通ず。多芸は無芸。
「一芸は身を助ける。一芸は万芸に通ず。多芸は無芸。」とても意味深長な言葉だと思います。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。






