「いけばな」をつかって、ご自分のお店のブランドイメージを作ったり伝えたりする事が出来るってご存知ですか?

こんばんは。内藤正風です。

友達の”マドンナ”こと雑賀静さんが、2月27日から高槻の西武百貨店の1階で、ご自分のブランドのジーンズのポップアップショップを出店されています。
まあここまでなら特に珍しい事でもありません。だってマドンナ自身これまでに日本各地の百貨店でポップアップショップを出店し大好評を博してこられているので ”ふーーーーん” って感じの事なんです。
しかし今回は、自社のブランドイメージを明確にお客様に伝えるために、その一助として”いけばな”を生けて売り場で展示してくださっているのです。

あらゆる手法を駆使してブランドイメージを伝える

マドンナはこのポップアップショップでは、汚れがつきにくいジーンズと、ヨガも出来るジーンズの2種類を展示されています。
これまで色んな百貨店で出展されてこられた経験の中で、単に商品を並べて販売するという事だけに終始するのではなく、自社のブランドイメージをシッカリと伝える事の大切さを痛感され、そのためにお花を生けるという事が一番良い手法だと考えられて、この度から商品を展示している空間にブランドイメージを表現したお花を飾られているのです。

今回マドンナが生けられているお花は、桃を主材にして菊をあしらいに生けられています。

どうですか?。シンプルなんだけど桃の立ち姿に凛とした風情があり、菊との取り合わせから出てくる色気がとっても素敵です。

ブランドイメージって、商品だけではなく総合的なものだと思う

私のような百貨店への出店の素人が言うのもなんですが、ジーンズがイッパイならんでいてそこから伝わってくるブランドイメージって言っても、よくわからないですよね。マドンナと話をしてその思いなどを聞けば別でしょうが。。。
しかしこの作品が一つあるだけで、マドンナがどんなイメージや世界観をもって自分のブランドを展開されているかっていうのがスッゴク伝わってきますよね。

こういうポップアップショップで“いけばな”でブランドイメージを表現して伝えるって、もしかして日本初かもしれないです!!

いけばなは単に装飾するだけの存在ではない

いけばなって、単にお部屋を装飾するだけの存在ではありません。
生の植物を素材としているのですから陽の気を生み出し陰の気を吸い取ってくれ、その空間を陽の気で満たしてくれます。
あるいは植物には色がありますから、色による効果もあります。赤色を見たら元気が出るとか。。。
そして生けてある作品を見たら、生けた人の人となりや価値観も感じる事が出来ます。

だからこそそこに、自分がイメージする世界を表現した作品があるだけで、人間が10や20の言葉を語るよりも明確に相手にそのイメージや思いを感じてもらう事が出来るのです。

お花の作品は “口” 以上にモノを言う!

たしかにお花を飾るということは、お水を変えたり生け直したりする必要が出てきます。しかしその手間以上にお客様に伝わるものは大きなものがあるという事なのです。

“目は口ほどにものを言う” という言葉がありますが、“お花の作品は口以上にモノを言う”ってことですねーー。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。