「桃」は、お花が萎んでも捨てちゃダメですよ。だって桃は”2度楽しめる”んですから。

こんにちは。内藤正風です。

今日は講習会を終えてから、光風流の皆さんと一緒に移動している車の中でブログを書いています。

スマホ1つあれば大概の事が出来ちゃうってホント便利な世の中になりましたね。

「ひな祭り」が近づいてきました!

ひな祭りが近づいてきたので、雛人形を飾られている方も多い事と思います。

私は子供が小さい頃にいつも不思議だったのが、3月に入って雛人形を片付ける時に、元々入っていた通りに箱に戻しているつもりなんですが、絶対にちゃんと入らないんですよねーー。
いつも微妙に入りきらずに、「?????」あれーーーってなってたんです。(笑)

ひな祭りに桃を飾るのは、桃が「魔除け」の力を持っているからなんですよ

ひな祭りには、厄災を避けるという事で古来より「桃」を飾りますが、皆さん飾られていますか?

「桃」が厄除けっていうのは、古くは日本書紀にも登場する「イザナギ」と「イザナミ」の神話にも桃が魔除けとして登場するんです。

まあこの話はこれまでにブログでかいたことありますので、今回は省きますね。

桃を飾って、お花が萎んだら捨てちゃっていませんか?

ところで桃は2度楽しむ事が出来るのをご存知ですか?

この写真はまだ蕾が多い枝ですよね。

これから毎日お花が咲いてきてとても綺麗になります。

で、このお花が咲き終わったら皆さん片づけてしまわれるのですが、実はお花が咲き終わった後に「葉姿の桃」を楽しんでいただく事が出来るのをご存知でしょうか。

この写真の様に「桃」はお花が終わる頃になると、とても優しく柔らかな若葉が芽吹いてきます。

花を楽しむ。そして新緑の若葉を楽しむ。

お花が終わっちゃったから捨ててしまうのではなく、萎んで見栄えが悪くなったお花は手で摘み取ってあげてもらえれば、その後に大きく育ってくる新緑の姿を楽しんでいただくことができます。

そして葉っぱばかりになったら、何か季節のお花を取り合わせて頂くことで、若葉の色とお花の色取りでとても綺麗になり、そこからまたしばらく楽しんでいただく事が出来ます。

今年は、「花姿の桃」と「葉姿の桃」の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。