普通に立つと頭を擦るほど天井が低い環境での「玄関花」の作品と、「生け込み風景」をお楽しみください

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

「日本いけばな芸術展」も昨日無事に終わり、ホッとしています。とは言え何も特別な意味ではなく、いけばな展が1つ終わったという意味での ”ホッ” ですので、「あ~肩の荷が下りたぁ~。。。」というような大きな意味でのホッでは全然ありません。(笑)

いけばな展の間は、いけばな展だけしか行なっていないのではない

いけばな展の会期中は、いけばな展にべったりと掛かりっきりになっていると思われている方もあるでしょうが、実はそうではありません。
今回の「日本いけばな芸術展」でいうと、最終日は私の作品の展示は無かったですし、3人席の先生方と愚息が会場に居りましたので、私はいけばな展会場にはゆかずに本部いけばな教室にて教室を開催しておりましたし、後期展の2日目は日本いけばな芸術展を見に行く光風流の特別研修を開催しておりましたので、そちらと一緒に終日行動をしておりました。
そして今回のいけばな展の間には、企業様の玄関花と会議室のお花を生けに伺ったりもしておりました。

なので極力会場にいるようにしていますが、外すことのできない所用があるときには会場を不在にしている日もあるのです。

玄関花や会議室のお花も生けさせて頂いています

いけばなと聞くと、教室でお稽古をしたりいけばな展で作品展示をすることが仕事だと思われる方も多いです。確かに教室で生徒さんのお稽古を行なったり、いけばな展で作品を出展するのは、古来より行われているものになります。
しかし近年いけばなで行なっているのはそれだけではなく、来客ががあるときに各ご家庭のお花を生けさせて頂いたり、結婚式やパーティーでの会場のお花、企業様や商店様でディスプレイのお花や玄関のお花、会議室や応接室などのお花を生けさえて頂いたりもしています。

そんななか先日は、私が仲良くしていただいている先輩の(株)コタニ会長の小谷さんから、玄関花と会議室の花をぜひ内藤に生けてもらいたいとお声掛けをいただきましたので、いけばな展のスケジュールを調整して生け込みに伺ってきたのです。
結論から言うと、小谷さんにはものすごく喜んでいただくことができて、「生のお花が生けてあるって全然雰囲気が違うなぁ~!」「内藤君に頼んでほんまによかった!」と何度も何度も言っていただき、お花を生けさせて頂いて本当によかったなぁと思っています。

どんな環境にでも合わせてお花を生けさせて頂きます

今回生けさせて頂いた玄関花はその環境がちょっと特殊で、頭を少しかがめないと入れないくらいの高さで、加えてちょっと奥まった場所になっていました。そして器の置いてある横には「飾り石」がおかれていましたので、その高さに合わせた構成にするだけではなく、飾り石と玄関花とで一緒にご覧いただくことができるように、お花を生けさせて頂きました。

私はお花のご依頼をいただきましたら、その環境やご希望に合わせてお花を生けさせて頂きます。高さのない場所、間口が狭い場所、書や絵画に合わせて、明るい場所や暗い場所、ありとあらゆる環境やご希望に合わせさせて頂くことが可能です。

今回の玄関花の生け込み風景や作品をお楽しみください

今回の玄関花の生け込みは、最初から最後まで動画で撮影してきましたので、作品が出来上がってゆく過程もご覧いただきお楽しみいただければと思います。
動画自体は早送りに編集していますので、約3分半程度でサクッとご覧いただくことができるようにいたしております。

頭を天井で擦りそうな中での生け込み風景と作品をお楽しみください。
なお音が出ますので、再生される際にはボリュームにご注意くださいね。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。