何かを調べるとか決まった流れや作業を行うのは「AI」がドンドンこなす時代になっています。そんな中で”いけばな”はどう変化すればよいのか

こんばんは。内藤正風です。

今日は朝から本部いけばな教室で、お稽古を行いました。
昨日、光風流加東支部のイベントが終わり、今日からは4月5日から開催する「いけばな神戸展」に展示する作品の準備がスタートしたのです。
まあ準備って言っても、作品の構想は出展される皆さんがしっかりとイメージしてお稽古に来られているので、私が殊更にあーだこーだ言う必要もない状態なんです。なので皆さんの作品についてポイントをアドバイスさせて頂き作品の完成度を高めたり、プラスアルファを出来るアイデアをお伝えさせて頂きました。

見に来てくださいね~!!

時代はどんどん移り変わって行く

そんな中で生徒さんと、今ってドンドン時代と言うか価値観と言うか環境と言うか、変化していっていますよねーってお話をしました。

私達はいけばなの作品を作るときに植物を素材としています。(いまさら言うまでもないでしょうが(笑))
そんな材料ですが時には名前のわからないモノもあります。そんな時にこれまででしたら植物図鑑を取り出して1ページずつ開いて写真を見て時間をかけて探していたのですが、今やスマートフォンなら植物の名前を検索するアプリがありますし、パソコンでしたらグーグル検索で名前の分からない植物の写真をアップロードすれば、大体の植物の名前は知ることが出来ちゃいます。

もう植物図鑑って必要なくなっちゃっているんですよねー。

今までのスタンダードが普通では無くなる

印刷とかもそうです。
例えば年賀状とかは、つい2~3年前までは一般家庭ではパソコンで原稿を作ってプリンターで印刷するのが一般的でしたが、今やネットでとても安くそして早く印刷をする事が出来るようになっています。
これってネット環境と宅配の環境が整ったおかげで、印刷にかかる費用がものすごく下がったという事とともに入稿から完成品が手元に届く期間がとても早く出来る様になったということと共に、一番大きなキッカケになったのはプリンターのインクってスグに無くなるのに値段ムッチャ高いって事じゃないかと思うのです。

だって何十枚か印刷するのならば、お家でプリンターで印刷するよりもネットの印刷に出した方が圧倒的に安くできるんです。例えば名刺なんて名刺の用紙代とプリンターのインク代とか考えたら、ネット印刷なら100枚500円くらいで出来ちゃうんですよね。

AIが世の中を一変させて行っている

今や時代は、何かを調べるとか決まった流れや決まった作業を行うっていうような事は、すべて機械がドンドンこなすようになってきています。この流れっていうのは今から益々進んで行くと思います。

我が家にもAIスピーカーのAmazonエコーがありますがホント便利ですよね。「アレクサー、○○の音楽掛けて~」って言ったら音楽掛けてくれます。
まだ設定していないのですが、電気のオンオフとか色んな事が音声でコントロールできるようになるそうです。
天気予報も聞いたら教えてくれます。翌日のスケジュールも「アレクサ―、明日のスケジュール教えて」って聞けば、「〇〇時から◇◇◇があります。〇〇時から◇◇◇があります。」って教えてくれます。
ただこのスケジュールは5件を超えると聞いてる私の方が覚えてられませんーーー(笑)。ええ人間の方がついて行けません(大笑)

移り変わる時代の中で"いけばな"は何ができるのか

これからは、今まで人がしていた仕事がドンドン機械化?AI化?されていくのでしょうし、今まであった仕事が無くなり、今までに無かった仕事が生まれてくるんだろうなぁとは思います。他人事みたいな言い方になっちゃうのですが、どんな風に世の中が変わってゆくのか、どんなに便利になってゆくのか、ホント楽しみでなりません。

もちろん”いけばな”も、安穏とはしていられないと思います。だって環境や価値観が変わってゆくということは、皆さんに求められる”いけばな”や必要とされる”いけばな”が変化してゆくという事なのですから。
どんな風な変化が正しいとか間違っているとかっていう判断ではなく、皆さんの求めに応じることができたり皆さんが必要としている事に対応できるのが正解なんだと思います。

そんな事を思ったお稽古日でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。