100均で売っている日用品で生ける「簡単いけばな」(マグカップ編)

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は久しぶりに ”100均で売っている日用品で生ける「簡単いけばな」” シリーズをしたいと思います。
今日取り上げるのはコレ!!!

100均で買ってきたマグカップ。

マグカップの長所と短所

マグカップの良い所は2つ。

1つは、たぶんワザワザ買いに行かなくても既にご自宅にお持ちになられている人が多い点。
マグカップって日常の中で使われている方って多いんじゃないでしょうか。
あるいは日頃使っていない人でも、食器棚の中に1つくらい隠れている人も多いと思います。

2つ目は、大きさが手頃であること。
マグカップくらいの大きさが、お花を生けやすいサイズになります。
このくらいのサイズの器が一番使いやすいんです。

そしてマグカップの短所は1つ

器の太さ(径)が有るので、お花を安定させにくいんです。
クルクル回ってしまったり同じ場所でジッとしていなかったりするのですが、これは一つのアイデアで解決させることができます。

それは、マグカップの中に太い針金状の物を入れてあげるのです。

マグカップに花を生ける時に生けやすくする方法

マグカップは太さ(径)が有るので、挿した枝を安定させにくくなります。
そこで枝を安定させやすくするために、太い目の針金を使います。

 

結構太さが有るのですが、これは鉛製なので簡単にグニャグニャと曲がります。
この写真の物は、お花を生ける道具として売られているものですが、身近には無いでしょうから、ホームセンターとかに行くと、簡単に形を変えれる針金が売られていますので探してみてください。
これが一本、30センチほどあれば、とりあえず代用として使うことは出来ます。

 

この針金を器の中に空間をつくるながらグニャグニャと曲げて入れてしまいます。
ポイントは空間をつくると言う事です。

この空間に花の足元を挿してゆくと、簡~単~~に、お花を思う角度で留める事が出来るようになります。

 

お花を挿す

ここから先は、お花が思う角度で留まる様に、足元を針金の空間に挿してゆくだけです。

まずは横の広がりを作ります。
この緑の葉っぱは、フィロデンドロンと言う材料です。

 

そして次に高さを作ります

 

この時点で足元は、針金にこんな風に入っています。

マグカップの中にある針金の空間を生かして留めるのが全ての大元になります。

 

つぎは、マグカップの口の部分にポイントになるような大きめの花を挿してあげます。
今日は八重咲きのトルコ桔梗を使います。

このお花は、マグカップの口の部分が隠れるように、しっかりと自分の方に倒してあげます。

 

そしてこの大きなお花の周辺に、立体感が出るようにトルコキキョウの蕾を長短をつけて生けます。

 

そして、彩りとボリューム感を意識しながらフリージア(黄色いお花)を生けてゆきます

 

そして最後に前後の立体感と、多少右側への働きになる様に、フィロデンドロンの葉っぱをもう1枚挿してあげます。

これで出来上がりです!!

所用時間約3分。
3分間クッキングならぬ3分間ばないけ!(笑)

超簡単です!!!!!

 

ちなみに器の中の足元は、こんな風になっています。

 

こんな風に針金で出来た空間にお花の足元を挿してあげると、手軽に簡単に綺麗に生ける事が出来ちゃいます。

是非皆さんも、生けてみませんか?

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。