「花育」なんて甘い甘い。日本には古来より伝わる「いけばな」があり、老いも若きも女も男も沢山の学びを得る事が出来るのです
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ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今日は仕事の合間に、地元の会合に出席し、午後6時から会議を予定していますので、それまでに今日中にしておかないといけない事を終わらせておこうと思い、バタバタとしています。
「花育」なんて甘い甘い。日本には古来より伝わる「いけばな」があります
二十年前くらいからでしょうか。「花育」という言葉が色々なところで取り上げられるようになったのは。
ちなみに「花育」をウイキペディア先生で調べると以下のように書かれています。
花育(はないく)とは、「花を教材に生命や個性について、子供などに考えてもらう活動」を指し、「食育(しょくいく)」「木育(もくいく)」に続く、教育的な要素を盛り込んでいる。
この説明を見ると、私には疑問しか残らないのです。それは、「日本において ”いけばな” 約700年の歴史の中で果たしてきた、「華道」が持つ魅力や効果の中の一つがここに書かれているものであり、その一側面だけを殊更に取り出して言っているように感じるのです。
ましてや ”いけばな” からの学びや ”いけばな” による効果は、ここに書かれているように子供や大人という世代にくくられるものではありませんし、男だからとか女だからという性別にも縛られません。そして住んでいる地域をも超えたものです。
それは昔も今も変わらないのですし、だからこそ ”いけばな” が古来より「華道」と呼ばれている所以に他ならないのです。
いけばなの効用は、精神、肉体、思考という人間の全ての面に良い効果を与えてくれるものなのです。
いけばなは ”うつ病” の改善にも効果があります
私は、 ”いけばな” は 「うつ病」の改善に効果があると感じています。
これは私の思い込みというよりも、これまでに私自身の教室にお越しになられて私が直接お稽古をさせて頂いた方で、”うつ病” の症状が改善された方が3人実際におられるので、その様に感じています。
とは言え、教室にお越しになられていた ”うつ病” の方は、症状としては軽度な方だったのだろうと思います。だってお稽古にお越しになられているという事は、家から出掛けることが出来る状態なのですから。うつ病で酷くなると家から出掛けることも出来なくなると聞いたことがあります。
私の教室にお越しになられていた3人の様子は、全員違っていました。お1人は私の教室に来られるようになられた早い段階に、「私はうつ病で病院に行っています」とおっしゃられていました。もうお1人は、先に教室にお越しになられていたご家族から、「今度からお稽古でお世話になる○○はうつ病なのです」とお聞かせいただいていました。そしてもうお1人はうつ病が改善されて大分経過してから「実はお稽古に来ていた〇年前からうつ病だったのです」とお話しくださいました。
そんな3人の皆さんですが全員が声をそろえて、「いけばなのおかげでうつ病が改善しました」とおっしゃってくださっています。
いけばなから離れたことにより、老化が進んだり精神的に病んでしまわれる方もおられます
先ほどの事例とは逆に、いけばなのお稽古に定期的に来られていたのに、急にいけばなから離れてしまう事によって老化が一気に進んでしまったり、精神的に病んでしまわれたり、病気がちになってしまわれる方もおられます。
高齢を理由に、病気を理由に、家庭の事情を理由にと、その理由は様々ですが、いけばなから離れられたことが原因かどうかは断言できませんが、明らかにそのことをきっかけにして一気に痴呆になってしまわれたり、病気がちになられてしまったりされた方を、これまでにかなり沢山の人数を拝見してきています。
昔から、お花の先生はいつまでも若々しく長生きされる方が多いと言われています
お花をされている方、特にお花の先生は、昔から若々しくて元気な方が多いですし、長生きされる方が多いです。
これには私は3つの理由があると思っています。
1つ目は世代を超えた人と出会える。2つ目は植物を触る。3つ目はお弟子さんの心配をする。です。
いけばなの教室では、世代や職業や性別など様々な方がお稽古をされています。すなわち色々な考え方に触れたり、今の流行りを知ったりしますので、程よい刺激が存在しています。
この苦痛になる程ではないけれども刺激を常に受け続けることが出来るという事が、大切なのだと思います。
そしていけばなを生けるという事は植物を手に取って自分なりに考えながら生けてゆくという事ですので、植物を触ったり、匂ったり、色を感じたり、植物からの良い「気」を受けたり出来るのですから、これも大きな要素だと思います。
お弟子さんを指導されている先生は、生徒さんの事が気になります。いけばな展に作品を生徒さんが展示される時には「準備はうまく進んでいるかなぁ。」とか、お稽古終わったあと、「無事に家に帰られたかなぁ。」とか、生徒さんの事を大切に思っていればいるほど考える事はいくらでもありますので、こういう事も気持ちが若々しくいるためには不可欠なのだと思います。
「花育」なんてものが取りざたされるという事は、「いけばな」がもっと ”しっかりしないといけない” という事
いけばな(華道)が、人間的成長や精神的成長という自己の内面成長を通じて日常生活や仕事に役立つものだという事は、いまさら言うまでもありません。
そんな中、わざわざ「花育」とかって言われると、「そんな中途半端な事をせずに、いけばなを行なってご覧。もっと様々な学びや経験を得る事が出来るよ」って私は思うのです。
何でもかんでも、目新しければ良いとは思いませんし、子供に絡めればよいとも私は思いません。そしてこの様な流行(はやり)が出てくるという事は、いけばなに携わる私たち自身が、もっともっと効用や価値について、しっかりとした情報発信や取り組みを行なわないといけないなぁと、改めて感じています。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。




