自分の出来ない理由を「センス」にされる人は、苦手な事や新しい事に挑戦していないから言い訳にされているだけなのです

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は、研究会を開催しました。

そんな中、「センス」ということについてふと思ったので、こんな事についてブログを書きたいと思います。

センスは生まれ持ったものではない

「センスは生まれ持ったもの」と思われている方があります。これは半分正しいですが半分は間違いです。
いけばなをお稽古していても「家元はセンスがいいから」とか「私はセンス無いから」とか言われる方が有ります。
これは大きな間違いです!
なぜならばセンスっていうのは、”磨いてはじめて光る” ものだからです。

プロ野球で例をあげてみましょう。
アメリカで活躍されている大谷翔平選手は、「センス」と言う事でいうと一流のセンスと言うか世界のトップクラスのセンスをお持ちなのは全ての方が認めるところだと思います。と言う事はセンスがあって野球が上手なのでしょうか?
その論理で行くと大谷翔平選手は、センスがあるから練習なんてそこそこにしているだけであれだけの活躍ができているっていう話になっちゃいます。
がしかし、大谷翔平選手は子供の頃からアメリカに行くと決めて、しなければならないことを徹底的におこなってこられた話はみなさんご存知の通りだと思います。そして大谷翔平選手は練習を物凄くされる人だというのも、有名な話ですよね。自己摂生もそう、練習もそう、全て人一倍されています。それも周りの超一流選手が目を見張るレベルでです。

センスは磨いてこそ初めて光を放つものです

このようにして考えると、センスっていうのは練習や経験を積み重ねるからこそ、磨かれて光ってゆくものなのであると言うことができると思います。
言い方を変えると、自分の出来る事ばかりをするのではなく、苦手な事や新しい事に挑戦し、そして継続的な研鑽に励むからこそ、センスは磨かれてゆくのです。

センスは石と一緒です。何もしなければただの石ころです。しかしその石が持つ特徴にあわせてカットをしたり磨いたりすることによって、綺麗に光を放つようになってくるのです。

人間は全ての方にセンスがあります。センスのない人なんていません。ただそのセンスは十人いれば全員が違うセンスを持っているのです。言うなれば、石の種類によって色が違い形も違うのと同じです。
だから隣の人と同じ事が出来ない、同じように出来ないなんて思う事自体が無駄な事な考え方なのです。

センスを磨き続けるかどうかは自分次第

貴方には貴方だけのセンスがあります。石で言うならばルビーにはルビーの、ヒスイにはヒスイの、水晶には水晶の、ダイヤモンドにはダイヤモンドの美しさがあるのです。もっと言うならば山に転がっている石もうまく生かせば庭石として唯一無二の役割を果たすのです。
つまりどれが良くてどれが劣っていると言う事ではありません。

人間は自分の得意な事をしていたい動物です。だって楽ですもん。けれどそれでは自分と言う「石」を磨く事が出来ないのです。
あなたの特徴と言うセンスを磨くためには、どんどん新しい事にチャレンジしてゆけばいいのです。そうすればあなたのセンスは、知らず知らずのうちにどんどん磨かれてゆきます。

全ての人にキラリと光るセンスのもとは備わっているのです。あとはあなたが “チャレンジするかしないか“、“磨き続けるかどうか“ だけなのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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