進歩や進化に必要なのは「変わろうとする事」だということを改めて感じる機会になった YOROZU salon 15th

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

昨日開催したYOROZU salon、とても楽しかったです。とはいえ私が出店しているのではなく、YOROZU salonでは私は裏方としてゴソゴソしているだけなんですけれど、とても楽しい時間でした。
そんな中、今後の課題だなぁと私なりに思ったことを今日はブログに書きたいと思います。

”慣れる”という事の「功」と「罪」

今回のYOROZU salonでは「慣れる」ということについて、その怖さを改めて痛感する機会になりました。
人間は慣れの動物です。何事によらず何度も繰り返しているとだんだん慣れてきます。そしてこの慣れには良い慣れと悪い慣れが存在しており、知らない間に悪い慣れが蔓延してしまう場面が多いように私は思っています。

YOROZU salonで具体例を挙げると、出店回数を重ねてくると出店すること自体が目的になってしまって、毎回の出店で試行錯誤をしなくなってきたりします。出店は手法でしかなく、出店することでどんな成果を出そうとしているのかということこそが大切なのに出店することで満足してしまっては、自己成長につながらないという事です。
例えば売上〇万円という目標でもいいでしょう、自分の店を目的にお越しくださった来場者〇人という目標でもいいでしょう、もっと言うならば新しい商品をテスト的に販売してその反応を見るというのもありでしょうし、ほかの出店者がしている取り組みをヒントやアイデアのネタとして持ち帰るでもいいでしょう。
それぞれの出店者が今回のYOROZUsalonで何を得ることができたかを自問自答し、その結果を冷静に分析し判断する必要があると思うのです。

YOROZUsalon全ての出店者の皆さんに伺います。あなたの今回の出店は、時間と経費に見合う成果を出すことが出来ましたでしょうか。
ただしここで付け加えますと、私が問うているのは成果が出たからOKで成果が出なかったからNGということではありません。たとえ今回が目に見える成果に結びつけることが出来ていなくても、次に向けて取り組むべき課題が明確にすることができたのならば、それは良い結果に向かう一歩を踏み出すことができたということになるでしょうし、売り上げを一定の金額立てることが出来ていても、何のチャレンジもせずにただ漠然と時間を過ごしただけになっていたとするならば、それは衰退への一歩になっているのです。

進歩や進化に必要なのは、変わり続けようとする事

YOROZU salonは馴れ合いの場ではありません。だって馴れ合いに時間やお金を使っても何の意味もないのですから。遊びたいのならばちゃんと遊びに行ったほうが得るものもあると思います。

私が考えるYOROZU salonは、その場(機会)において自らの職業を通じて、試行錯誤をしたり出店者同士に学びや刺激がなければならないと思っています。
そのためには前回の経験を踏まえて出店の展示方法を変えているなぁとか、前回お越しくださった来場者と関係をしっかりと持ち育てられて今回もお越しいただかれていたなぁとか、新しいことにチャレンジしているなぁとか、YOROZUsalonの開催時間内に自分のブースに来場者がおられないときの時間の過ごし方が変わったなぁとか、常に何か新しいことを取り入れチャレンジすることによって、検証と改善を繰り返し続けてゆかなければ自らの進歩や進化とすることはできないと思うのです。

自分で感じている「不」こそが、変革の好機です

「変わる」と言葉でいうのは簡単です。しかし変わり続けるというのは、言うは易し行うは難しだとおもいます。なぜならそれは先に書いたように、人間は慣れの動物であり、慣れて居心地の良いところに居続けたいと思うからです。なので変わるために一番有効なのは「不」だと私は思うのです。

不とはすなわち、好まざる状況という事です。例えばそれはYOROZU salonで言うならば、売り上げが回を重ねるごとに落ちてきているとか、毎回出店しているのに売り上げが増えてゆかない、出店しているのに来場者に興味を持っていただく事が出来ていないとか、あるいは本業の業績が思わしくないので何とかしなければならないというようなことも好まざる状況に当てはまるでしょう。

今、自分に与えられている「不」は、自らが変化するきっかけに他なりません。どんなに小さかろうと「違和感」や「刺激」を感じている部分を見逃さず、そのなかで感じる「好まざる状況」を改善するために必要だと思う事をとにかく考え行動することこそが大切なのです。
どんなに小さくても「不」という違和感や刺激を見逃さず、検証し、思いつく改善をする。良い方向に向かえば良し、思う方向に向かう事が出来ていないようならば検証し改善する。これをとにかく繰り返すことこそが大切だと思うのです。

この度の「YOROZU salon」ではそんなことを思ったのですが、これっていけばなの教室運営や支部の運営、そして流派の運営も同じことがいえるなあとも思ったので、光風流の皆さんと共有したいと思ったので本日のブログで取り上げさせていただきました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。