お花が弱って首から垂れ下がってしまっても、活かして楽しむ方法があるのをご存知ですか。
こんばんは。
今日は終日本部いけばな教室でお稽古だった、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
昨日、豊中で美容院をしている友達のエイサクこと藤川拓人さんから、Facebookにこんな投稿が。
ガーベラが元気がなくなってお花が垂れ下がっちゃっています。。。
このお花はエイサクの美容室「アピエ」の店頭とおトイレに飾ってあるもので、ご次男の「のあ君」が6月11日に生けてくれたものなんです。
お花も自分でお花屋さんで選んで買ってきて、自分で生けてくれているんですYO。
お花が首からうつむかないようにする方法
ガーベラは、こういう風に首が下がっちゃうことがよくあります。こういう状態をベントネックって言ったりもしますが、これは水揚げの良し悪しや、雑菌の影響で、お花の首が下にうつむいちゃうのです。
なのでこんな風にならないようにするには、
①お花を生ける時には器に半分でいいので水を入れてから生けるようにする。
②生ける時にボールなどを用意して、水切りをしながら生ける。
③綺麗に洗った清潔な器に生ける。
④綺麗な水を維持するようにマメに水替えをしてあげる。
⑤水を替える時には必ず根元を切りなおして、切り口が常に綺麗な状態を維持するように心がける。
この五つを注意すれば、かなり防げると思います。
首が垂れ下がるだけではなく、茎がダメになっていてもお花が綺麗ならば活かせる方法があります
首が下にたれているって聞いたので、どんな状況かエイサクに聞いてみると。。
茎が、ジュクジュクなっています。
ってそれあなたもうアカンやんーーー!!
(^^)
はい。見事に手後れってやつです。
チーーーン。。。。。
しか~し、こんな事で困ったりする私ではありません。
ここからが私の出番です。
見たところお花はまだまだ綺麗で、茎だけがダメになっちゃっているようなので、こんなご案内をさせて頂きました。
私・・「そのグジュグジュになっている部分は使えないので、お花の付け根で切って、お皿に水を張って、そこにお花を並べるようにして置いておけばまだまだ楽しめるよ!!」
エイサク・・「のあが、帰って来たら早速やってみます♪ 浮かせる感じるですか?」
私・・「そう、そんなイメージ(^。^)」
エイサク・・「やってみまーす!」
これって実は、光風流には「浮かし花」って手法があるので、それをお伝えさせて頂いたのです。
「いけばな」って聞くと、器に剣山で生けるとか、壺に挿すとかを皆さん想像される方が大半なんですが、実は色んな手法があって、あらゆる場面や機会に楽しむ事が出来るのが「いけばな」なんです。
で、今日エイサクのご次男が学校から帰ってきて、早速挑戦してくれました。
お花を浮かせる浅い器を買いにワザワザ100均に行ってGET。
そしてお花を首の付け根で短く切って、器の中に。。。
この真剣な表情がムッチャかっこいいでしょ。
お花の配置とかムッチャこだわってくれたそうです。
そして、アピエ美容室の待合いには、今こんな素敵なお花が飾られています。
水をまめに変えてあげると、お花は元気に長持ちします。
皆さんよく「夏はお花の持ちが悪いから。。。」って言われます。
はい!確かに冬に比べると、花の日持ちは悪いです。
これは細胞の活動が活発になるので仕方がないです。
しかし、水替えを頻繁にして頂くと、お花は真夏でもそれなりに日持ちするのです!!!
今から暖かくと言うか暑くなればなるほど、水は傷みやすくなります。
目で見て何ともなくとも、お水の中には雑菌がいっぱい繁殖しています。
これからの季節、出来れば毎日水を替えて頂ければ、お花の持ちが全然違ってきます。
お花にとってお水は生命線です。
手間がかかるなぁ、とか、めんどくさいなあと思われるかもしれませんが、お水替えをしてみてください。
お花やお水が綺麗になると、気分もスッキリしますし自分自身が笑顔に自然になれますよ。
是非やってみてください。
内藤正風PROFILE
-
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。