物事の重要性や必要の度合いは不変のものではなく、その人の立場や必要性によって変わってきます

こんにちは、内藤正風です。

昨日話をしている中で、情報が多すぎてどれが重要なのかが分かりにくいという話を聞きましたので、今日は少し検証すると共にどうしたら良いのかを考えてみたいと思います。

世の中は情報で溢れ過ぎている

情報は世の中にとても沢山あります。
特に昨今はネット環境が充実し、全ての人が情報発信者になる事が出来る様になり、そのような環境の中で私たちが日ごろ目や耳にしているものは世界中にある情報のほんの一握りに過ぎないという事が出来ます。

テレビは1日中色んな番組、すなわち情報を放送しています。新聞も紙面に掲載されている情報量はかなりの量です。ネットでは一生かかっても全てを見る事が出来ないくらい沢山の情報が、数時間の間に世界を駆け巡っています。

ではこの情報が多い状態は駄目な事なのでしょうか。私はそうは思わないです。
なぜなら、情報が全く何もない状態と情報に溢れた状態を比較したときに、情報が何もないという状態からは何も判断することが出来ないし、情報が何もないという事は学びを得る事すらできない環境だという事なのですから、人が生きていく上において情報は少ないよりも多いほうが良いという判断をすることが出来ると思います。

情報の重要度は人によって違うし、興味のある情報しか目に留まらない

情報は少ないよりも多いほうが良いとは言いましたが、情報量が一定のレベルを超えると重要な情報とそうでない情報が生まれてくるのは事実です。
しかしここで考えないといけないのは、重要というのは絶対的な物差しで決まっているのではなく、人によって違ったり同じ人でも置かれている状態によって変わってくる存在であるという事です。

例えば、投資を行なっている人にとっては投資に関連する情報はとても重要です。しかし投資をしていない人にとってその情報は何の価値もありません。
車を買おうとしている時には車に関する情報に価値があり、病気をしている時には病院や治療に関する情報に価値を感じますが、車を買ったり病気が治ったりしたら、その時に重要だった情報がそれほど必要でなくなったりします。

なので重要な情報というのは、人によって違うし、同じ人でもその時によって移り変わってゆくという事がお分かりいただけると思います。

情報が沢山あるという事は役立つ場所であるという事

いずれにしろ、情報は沢山入手出来たほうが絶対に良いと思います。しかし情報が多ければ多いほど、見逃してしまう可能性も高くなってしまうのも事実です。

ではそんな時にどうしたら良いのかというと、見る側は何度も見て確認するしかないと思いますし、発信する側は見逃した人の目にも留まるように何度も情報を発信するしかないと思います。
これは新聞を例に考えたら分かりやすいのではないでしょうか。
朝刊が届いて1面から順番に隅から隅まで読んだとしましょう。さて全ての記事を覚えているでしょうか。たぶん自分の興味のある記事はハッキリと覚えているでしょうが、興味のない記事は覚えていなかったりなんなら書かれていた事すらも忘れてしまっている場合もあるかもしれません。

では、新聞に書かれていることでその時に役立つ情報を見逃さないようにしようと思ったらどうしたらいいでしょうか。
そうなんです。見手は時々読み返してみる、発信する側は見出しを大きくしたり分かりやするほかに、何度も記事として取り上げる事で目に留まりやすくするってことなんです。

沢山の人が色々な情報を掲載してくださることで、その場所は豊かな情報が集まる場所になり価値ある場所に成長することが出来ます。
そしてそんな価値ある場所で私たちがするべきことはたった1つ。見手と発信者は、それぞれに見逃さない(見逃されない)ようにするという事だと思います。

結局は、見逃さない(見逃されない)ようにするための絶対的な方法なんてないということなのです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。