人は「慣れ」の生き物です。そして「慣れ」には、良い慣れと悪い慣れとがあるのをご存じですか

こんにちは、内藤正風です。

今日の光風流本部いけばな教室は、朝から大賑わいです。子供いけばな教室や、やまぐち整体院が開催され、午後からは研究会が開催されます。

そんな光風流本部いけばな教室ですが、コロナ対策だけは注意をしてゆかなければならないと思っています。

人間は慣れの生き物です

コロナ禍も丸2年になり、去年の最初のころに比べると人々のコロナの捉え方や意識や対応が全く変わってきたと思います。
それにはワクチン接種など色々な要因が影響を及ぼしているのは間違いないのですが、一番大きなのは「慣れ」だと私は思っています。

人間は慣れの生き物です。
例えば先の戦争の時に、空襲を受けて戦火の中を逃げ惑う状況にあったり、死体がゴロゴロしている中でも精神的におかしくなっちゃったりせずに生き延びたり、これまで毎日決まった時刻に出かけて会社に行っていた人が、コロナ禍で在宅ワークに切り替わり、最初は1日中家にいるのがしんどいとか言っていたのが、だんだんそういう生活が日常になって行ったりと、状況やストレスの大小は別にして、その環境に対応することが出来る生き物なのは間違いありません。

人々の心が緩んできたコロナ禍

昨年の最初のころは、コロナというよくわからない怖い病気がまん延している。。。って感じで人々の心はカッチンコッチンに固くなっていましたよね。
出掛けたらあかん!、人に合わないようにしよう!!なんて空気になっていました。

そんな状態から丸2年が経過した今、人々の心のありようが全然違ってきているのが行動で分かります。
まずはコロナに対する見方が、よくわからない怖い病気からちゃんと対応すればよい病気に代わってきています。
あるいはお出掛けに対する意識も、とにかく出掛けないようにしようから感染対策に注意しながら出掛ければ良いやんに変わってきているように思います。

そういう状態を見ていると、人々のコロナに対する慣れによって、心のありようがかなり柔らかくなってきていると思います。

慣れには良い影響と悪い影響がある

いつまでも「コロナは怖い。。」という状態では経済も何もかもが壊滅してしまいますから、慣れるという事はとても大切なことだと思います。
現実に今、人々がコロナに慣れたことによって、色々なものが動き始めています。
私自身、昨年の年末はコロナで忘年会はほとんどありませんでしたが、今年はほぼ通常に近い状態のお声がけをいただいているのを見ても、コロナと共に生きてゆくという状態に世の中がシフトしたという事を肌身で感じています。

しかし、慣れには良い側面ばかりではありません。
最近、手指消毒をしない人を多く見かけるようになってきましたし、マスクをせずに会話や雑談をしておられる人を目にするようになってきました。
これって慣れが完全に悪いほうに作用している実例だと思います。
だって手指消毒をしなかったり、マスクをしないで会話をするってことは、単純にコロナの感染リスクを高くして、自分や周りの人たちを危険にさらしているって事にほかならないのですから。

世の発展のためには慣れは絶対に必要なのです

慣れるという事はとても大切なことです。それは、世がどの様に移り変わっても、慣れる事によって対応することが出来るようになるという事なのですから。
しかし慣れには良い側面と悪い側面があるという事も忘れず、対処対応してゆくことも忘れてはならないと思います。

とりあえず皆さん、手指消毒をする習慣に慣れましょうね。そして会話の時はマスクをする習慣に慣れましょうね。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。