「らしさ」の備わっていない物には誰も魅力を感じません。すなわち、お互いの知見や力を出し合うことが「らしさ」への第1歩なのです

こんばんは、内藤正風です。

今日はゴソゴソバタバタしていたらもうこんな時間(現在18時半)になっていました。
1日って早いですね。

毎年この時期になると翌年の企画を取りまとめています

光風流の会議では、次年度の計画が議題の1つとして大きな存在になる時候になりました。
来年の事を考えるなんて言うと、「何をそんな先の事を」って思われるかもしれませんが、3か月後には新しい年を迎えるのですし、何かイベントを行なおうとしたら、その準備や募集など考えると半年前からスタートしても全然早くないというか、まだ遅いくらいなんです。

なので厳密に言うと、この時期になったら1年前や2年前からあれやこれやと企画し準備が進んでいる諸々の企画を取りまとめて、調整をしたり確認する作業を行なうって感じなのです。

企画には「らしさ」を盛り込まないと魅力的にならない

そんな企画ですけれど、立案にあたって絶対に1つ言えることがあります。それは「らしさ」を盛り込まなければ絶対に魅力的にならないし価値を生み出すことはできないのです。

たとえば旅行を例に挙げると、ご飯を食べるという事に価値はありません。観光することに価値はありません。だって1人でも家族連れでもご飯を食べに行ったり観光をしたりはできるのですから。
しかし、中々予約を取ることが出来ないお店で食事が出来るとか、普段はそんなことはしていないお店で、シェフからお料理に関するうんちくや雑学をお聞きしながら食事をすることが出来るという事などがあると特別な機会になってゆきます。

この様に特別な機会として「らしさ」を意識することこそが価値を生み出すことにつながるのです。それはすなわち「光風流だから」とか「光風流らしさ」という事ですし、「光風流○○支部だから」とか「光風流○○支部らしさ」という事なのです。

お互いの知見や力を出し合うことが「らしさ」への第1歩

人が集まる魅力の1つに「大きな力を発揮することが出来る」という事があります。
すなわち人はそれぞれに得手不得手があります。色々な人との繋がりもそれぞれの人がそれぞれにお持ちになっておられます。それぞれの方がそれぞれの人生の積み重ねの中で知見をお持ちです。
そういうものをお互いに出し合う事で、1人では成しえない事も可能になるのです。

流派という集まり、支部という集まり、これは大きいからよいとか小さいからダメという事ではなく、そのそれぞれに関わってくださっている皆様がいかに自分たちの持つ知見や力を出し合うことによって、特徴や魅力を紡ぎだすことが出来るかという事こそが大切だと思います。

「らしさ」の備わっていない物には誰も魅力を感じない

先ほど例に挙げたお食事ですが、個人で行った時と同じサービスを受けているのに料金だけが通常よりも高かったら、行きたいと思いますか。だったら個人で行くよって思いますよね。
ここでポイントは、食事がいいとかダメなのではなく、食事を通じてどんな体験をすることが出来るのかという事が大切なのです。

普段できない体験をできるからこそ、お金で計ることが出来ない価値が生まれるのです。自分には出来ないことを体験することができるからこそ、その機会だからこその価値が生まれるのです。

「らしさ」を意識し、いかに「らしさ」に結びつく要素を取り入れるかに目を向ける事こそが、魅力的な企画を生み出すことが出来る一番簡単な方法だと思います。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。