「満月」の「中秋の名月」って珍しいのをご存じですか。9月21日の夜にはお月見を楽しんでみませんか

こんにちは、内藤正風です。

今日は午前中のオンラインでの講習会と午後からのオンラインでの講習会の合間の時間に、ブログアップをしています。

今年の秋はとても珍しい事が起こります

秋といえば、紅葉や食欲の秋をはじめとして色々な風物があります。
そんななかで今年の秋はとても珍しい事が起こるのをご存じでしょうか。
それは、「中秋の名月」と「満月の日」が同じ日になるのです。

ここまで聞いて「中秋の名月なんやから満月に決まっているやん」って思われた方、実はそうではないんです。

「中秋」と「仲秋」の違い

ではまず最初に「中秋の名月」の「中秋」とはどういうことかについて、確認したいと思います。

パソコンやスマホで「ちゅうしゅう」と入力すると「中秋」と「仲秋」の2つの文字が表示されますが、この違いをご存知ですか。この「中秋」と「仲秋」には、ちゃんと意味があるのです。

古来日本の四季は、1月~3月が春、4月~6月が夏、7月~9月が秋、10月~12月が冬とされています。
7月~9月が秋??って思われるかもしれませんが、これは日本はもともと旧暦でしたので、旧暦の秋7月~9月は、現在の暦でいうと8月~10月くらいの時期にあたるので、この様になるのです。
そしてこの7月~9月を、7月は初秋、8月を仲秋、9月を晩秋と言うように呼ぶので、「仲秋」とはすなわち「旧暦の8月の事をさす言葉」なのです。

では「中秋」はどういうことをさすのかと言うと、秋のど真ん中!って事を言います。
すなわち旧暦7月~9月の真ん中の月は8月で、この8月の真ん中の日は15日と言う事になります。
すなわち「中秋」とは、「旧暦の8月15日をさす言葉」なのです。

基本的に中秋の名月と満月は同じ日にはなりません

「中秋」が分かったところで、次に満月について整理したいと思います。

月は約1か月間に1回満ち欠けを繰り返しているのは皆さんご承知の通りですが、実はこの約1か月というのが曲者なんです。すなわち1か月ではないという事なのです。
月が満ち欠けをするのは、地球の周りを月が公転しているからなんですね。そしてこの公転の周期が約29.5日で1回転しているのです。

ということは、1か月に30日や31日、2月なんて28日(29日)しかない暦と、月の満ち欠けは、連動していないってことですので、基本的に中秋に完全な満月になるほうが珍しいってことなのです。

本当の中秋の名月を楽しんでみませんか

「中秋の名月」と「満月」が同じ日になるのは、調べてみると8年ぶりのことだそうです。

週間天気予報では21日は「晴れ」の予報ですので、「満月」の「中秋の名月」を楽しんでみませんか。

今の時期の夜はとても心地の良い時候ですので、焼酎のお湯割りとおつまみを片手に過ごす時間なんていかがでしょうか。

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。