コロナ以降、時代の舵が大きく切られ元に戻ることは絶対にない今こそ、「いけばな的思考」が生き残りには必要なのです

こんにちは、内藤正風です。

今日から延長された緊急事態宣言下となりました。これから今月末まで不自由で不便で不安な毎日を送らないといけないですが、その中でも出来る事を探し、小さな事でもいいので1つづつ行ないながら歩んでゆきたいと思います。

いまさらですが、zoomは便利なアイテムですね

昨日、光風流の中国(中華人民共和国)支部長とzoomで話をしました。
というと「いまさら何を言っているの?」って思われた方もあると思います。
(笑)

実はこれまでは、LINEの中国版ともいえる「WeChat(ウイチャット)」のテレビ電話機能を使って会議やお稽古を行なっていたのですが、アプリの安定感や対応人数の多さやシステムの便利さなどを考えると、zoomを使ったほうが良いよねということで、実際に日本と中国を繋いでテストをしてみたのです。
(日本で普通に使えるアプリも中国ではアプリ自体が使えないとか、日本では普通に使えるのに中国ではものすごく不安定で使い物にならないなんてこともよくあることですので。。。)

結果から言うと、日本国内でつながっているのと同じように何の問題もなく使えることが判明しました。昨日の段階では。。。
ええ、これも中国あるあるですが、使えるやん~!って思って安心していたら、いざとなったら使い物にならなかったとか、いざとなったら中国国内では使えなくなっていた。。。なんてことはよくあることですので。(笑)

時代は大きく舵が切られたし、元に戻ることは絶対にない

昨年のコロナ禍以降、時代は大きく変わりました。
簡単に言うとこれまでの日本は、第2次大戦後の価値観やシステムによって動いていました。各部分部分では新しい価値観やシステムも生まれていましたが、基本的には高度成長時代からバブル経済のころにかけての余力?惰性??だったと思います。

そんな世が新型コロナウイルスによって一変しました。なんならマスクのマナーに代表されるように、これまで良しとされていたことがアウトになってしまったのです。
世の中が一変するなんてそうそうあることではないので、私たちはすごい瞬間に立ち会っているんだとも言うことが出来ると思います。

これまでに世の中が短期間で変化したなんてことはそうそうありません。日本でいうならば第2次大戦以前と以降、あるいは明治維新以前と以降、鎌倉幕府成立以前と以降、仏教伝来以前と以降くらいではないでしょうか。
世界でいうならば、産業革命以前と以降、あるいは恐竜時代とそれ以降って感じでしょうか。日本では戦争は全ての価値観を変えてしまう大きな機会になりましたが、世界的にみると世界大戦とか言いながら参戦していた国は少数ですから、世界中が変化する機会にはなっていません。

そう思って考えると、こんなに世界中がわずか数か月で一変した歴史なんて、恐竜の絶滅以来のことではないのかと思います。世界中に蔓延したスペイン風邪でも、こんな数か月で世界の隅々まで広がったりしていないのですから。

正解なんてない。ただ変化し移り変わってゆくだけ

こんな世の中になると、どうしたら良いのかついつい正解探しに躍起になってしまう方が多いと思いますが、人が生きてゆく中で正解なんてないと思ったほうが生きてゆきやすいと思いうのです。

いけばなは作品作りにおいて正解なんて探す作業は行っていません。では何をしているのかというと、色んな可能性を模索してその中で1番良いと思われる作品を作り上げているのです。
そしてその1番良いは1つではないということです。各品を飾る場所によって変わったり、材料の取り合わせによって変わったり、作者のメンタルの状態によっても変わってきます。
なので1+1=2のような絶対的な正解は無いというのが「いけばな的思考」になります。

その時その時に合わせて臨機応変に対処対応してゆく。そしてその臨機応変な対処対応に幅や厚みを持たすことが出来る様に、日頃から自分の底力を育てておく。ということです。
今の世は「いけばな的思考」こそが生き残りに必要なのだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。