今日3月26日、3カ月近く延期されていた「歌会始の儀」が催されましたので、私もいけばなでお題「実」を生け表しました

こんにちは、内藤正風です。

今日は午前中姫路の教室に行き、その後に京都、そして神戸、からの、本部いけばな教室に戻ってきました。
天気が良く、サクラもあちらこちらで咲いていて、とても清々しい移動時間でした。

3カ月近く延期されていた「歌会始の儀」が催されました

今日、皇居・宮殿「松の間」において、コロナ禍により今年1月から延期されていた「歌会始の儀」が開催されました。
皇居・宮殿「松の間」では、「実」をお題にした天皇陛下の御製や皇后両陛下の御歌をはじめ皇族方のお歌や、一般応募から選ばれた入選者の歌などが披露されました。

私もネットニュースなどで拝見させて頂いたのですが、「松の間」では歌を詠み上げる飛沫拡散を防ぐために、フェースシールドを着用したうえに周囲にはアクリル板が設置されていました。
また入選者のうちお1人はオンラインで参加されており、座られる予定だった席にモニターを設置して、両陛下のお席から画面越しにご本人のお顔が見えるような工夫もされていました。

こういう儀式は慣例がとても大切にされるものですが、コロナ禍において様々な新しい取り組みがなされている歌会始の儀でした。

令和2年 歌会始の儀 御製

宮中歌会始で披露された、天皇陛下御製と皇后陛下御歌を次にご紹介させて頂きます。

天皇陛下
人々の願ひと努力が実を結び平らけき世の到るを祈る

皇后陛下
感染の収まりゆくをひた願ひ出で立つ園に梅の実あをし

私などが天皇皇后両陛下の御製を拝見した感想を申し上げるのははなはだ僭越なのですが、コロナ禍で多くの命が失われた事に心を痛められ、1日も早く人々の努力が実を結んでこのコロナが収束することを願われているお気持ちが痛い程伝わってきて、両陛下の日本国民への愛を強く感じました。

光風流では創流以来、「お題」をお花で生け現わしています

光風流では創流以来、いけばなの作品で「お題」を毎年表現してきています。
これは日本の伝統として、それぞれの分野を通じて「お題」を表現するという事がなされており、光風流においてもこの伝統を大切にしています。

ちなみに光風流では、お正月のお花として毎年年末に「お題講習会」を開催しており、もちろん昨年もこの講習会を通じて皆さんに作品を生けて頂きました。
昨年の「お題講習会」の様子は私のブログでご紹介させて頂きましたので、良かったらこちら⇩⇩⇩からご覧ください。

2日間にわたって開催した、お題講習会が無事に終わりました

いけばなで生け現わした、令和2年お題「実」です

本日、歌会始の儀が催されましたので、私の生けたお題「実」ご紹介させて頂きます。

 

この作品では、「実」が持つ内包されたパワーや、外に向かって溢れ出ている生命力を表現したいと思い生けあげました。

植物は、芽吹き、開花し、結実するというサイクルを繰り返します。この様にしてみると「実」は一番最後に有るように思われがちですが、芽吹きは「実」から始まっているのです。
すなわち全ての始まりでもあるのです。

コロナで世の中の全てが、これまでとは大きく変わらざるを得ない状態になりました。まさに今年は新しい世の始まりということが出来ると思うのです。
その様な中で、全ての始まりを生み出す存在が持つ溢れ出んばかりのパワーを感じる作品にしたいと思い生けました。
お楽しみください。

花材・・・セッカンスギ(枝物)、ヒメナンテン(枝物)、オリエンタルリリー(薄いピンク色)、ナンテンの実(赤色)、オンシジューム(黄色)、ストック(ピンク色)、マツボックリ(こげ茶色)
花器・・・陶器製変形壺
敷板・・・組合せ花台

 

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。