宮中において「歌会始の儀」が本日開催されましたので、私も令和6年お題「和」をお花で表現してみました

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は皇居において新年恒例の「歌会始の儀」が執り行われました。皆さんネットやテレビなどでご覧になられましたでしょうか?

歌会始とは

歌会始というのはウイキペディア先生によると

歌会始(うたかいはじめ)は、和歌(短歌)を披露しあう「歌会」で、その年の始めに行うものを指す。現在では、年頭に行われる宮中での「歌会始の儀」が特に有名。

となっており、前の年(令和5年)にこの歌会始の ”題” (令和6年は「和」)が示され、その言葉を織り込んで歌を詠む機会になります。

今年の歌会始(産経新聞より)

令和6年 歌会始の儀 御製御歌

宮中歌会始で披露された、天皇皇后両陛下の御製御歌と愛子様の歌を次にご紹介させて頂きます。

●天皇陛下(御製)

をちこちの旅路に会へる人びとの笑顔を見れば心和みぬ

●皇后陛下(御歌)

広島をはじめて訪(と)ひて平和への深き念(おも)ひを吾子(あこ)は綴れり

●愛子さま

幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ

コロナでアクリル板やマスク着用による歌会始が続いていましたので、通常の状態で催される歌会始をご覧になられて、感慨深い方もおられたのではないかと思います。

私も令和6年お題「和」を ”いけばな” で生け表しました

”いけばな” にも、この歌会始のお題をお花を使って生け表すという伝統があり、私ども光風流においても毎年行っています。
ということで、私がいけばなで表現した「和」をご紹介させていただきます。

 

花材・・・ワカマツ(枝物)、ヒメナンテン(枝物・赤い実)、オオギク(緑色)、ダリア(赤色)、ハボタン(白色)、金銀の水引
花器・・・陶器製変形壺
敷板・・・光風流組合せ花台

いけばなの作品に間違いはなく、全てが正解です

いけばなの作品は、10人いれば10通りの表現があり、そのどれか1つが正しいのではなく全てが正解であり、これこそがいけばなの魅力といえるでしょう。まさに「世界に一つだけの花」なのです。

今日のBlogでは副家元、光風流家元講師と光風流家元准講師の皆さんの作品も紹介させていただきます。

光風流副家元 内藤貴風のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 藤本和甫のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 今榮明甫のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 菅生順甫のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 山本美津甫のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 内橋一二美甫のお題「和」

 

光風流家元派遣講師 村上徳甫のお題「和」

 

光風流家元講師 平尾智甫のお題「和」

 

光風流家元講師 神月喜代甫のお題「和」

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。