コロナ以前とコロナ以降を、テレビゲームのカセットが差し替えられた状況に置き換えてみると、今するべき事が分かり易くなると思います

こんにちは、内藤正風です。

緊急事態宣言が発令され、不自由されている方も多い事と思います。特に飲食業界はかなり厳しいと思います。
私の周りでも飲食業を行なわれている方が何人もおられ、その様子を間近に拝見していますので、他人事ではなく感じています。

厳しい環境の中でも、出来る事を行なう

私の周りに居られる飲食業を行なわれている皆さんを拝見していると、共通する点が2つあるなあと感じています。
まず第1に今の状況を嘆くのではなくすべてを受け入れている。そして第2に今出来る事を粛々と行なわれている。ということです。

私の周りの飲食業の皆さん全てが、通常と比べたら確実に売り上げが落ちていると思われます。だってお店に行ってもお客さん減っているのが見ていてハッキリと分かるレベルなのですから。
それに皆さんそれなりの規模でお仕事されているので、時短営業して1日に6万円もらっても何の役にも立たない状態なのも明らかです。
しかしコロナ禍についてや時短営業の事などをはじめとして、そんなことについての愚痴など1回も聞いたことがありません。

そして大きな事や小さな事などひっくるめて、今出来る事を1つずつ愚直に積み重ねておられるように思います。お店に行っていると毎回そういうところが端々に感じられますから。
とにかく今出来る事をされているんだなぁという事が、ヒシヒシと伝わってきます。

そういう様子を拝見していると、今どうあるべきなのかということを行動で教えられているようにいつも思っています。
それはたった2つです。
今をマルッと受け入れ、出来る事を行なう。です。

今をマルッと受け入れると新しい事が見えてくる

私自身もこの新型コロナウイルスの拡散が始まった昨年の2月から、とにかく現状を全て受け入れるように努めてきています。
なんて言っても、愚痴りたくもなりますよ。コロナさえ来なければとか、早く薬が出来ればとか。。。

けれどそんな言葉を吐いても、1mmも状況は変わらないのです。なんならそんな事を考えたり言ったりしている間は思考停止状態になるので、状況を悪くしている可能性すらあるのです。
なぜなら状況は刻一刻と移り変わっているのです。まさしく緊急事態なのです。そんな時には1分1秒ごとに判断を迫られるのですから思考停止している暇なんてありません。
こういう時こそ「朝令暮改」が必須なのです。

なので愚痴を言う時間があるならば、今をマルッと受け入れる事をした方が絶対に良いという事なのです。
なぜならば、今を受け入れる事こそが新しい思案に結びつく第1歩なのですから。

テレビゲームでいうならば、ゲームソフトのカセットが差し変わったのです

私はこのコロナ禍に入り、テレビゲームのソフトが差し替えられたのだと思っています。つまり新しいゲームが始まったのです。
(今の世をゲームに例えたり置き換えるのは不謹慎だという方もあるかもしれませんね。けれどそれが1番分かり易い例えかなと思うのです。)

これまでしていたゲームを新しいゲームのカセットに差し替えたら、ルールが違いますよね。
「このゲームはこのルールが良くない」とか、「ここが私は気に入らない」なんていくら言っても、ゲームのルールは変わりません。もちろん登場人物も変りません。
それは良いとか悪いとか好きとか嫌いではなく、そういう新しいルールなのです。そしてその新しいルールの中でプレイしてゆくしかないのです。

まさに今私たちが置かれている状態と同じだと思いませんか。

ゲームは制約や障害が多いからこそ、成長するしレベルアップできるのです

今の世の中をテレビゲームに置き換えて考えると、また違う見え方がしてきませんか。
ゲームって制約や障害があるからこそ、プレイヤーが操る主人公が成長しレベルアップしてゆくのです。

ゲームを始めてすぐの段階では分からないことだらけですし、レベルも1からのスタートです。しかしそんな状態の中でも出来る事を行ない情報を集めたり何度も繰り返して挑戦する事を積み重ねるからこそ、レベル2→レベル3という風に成長してゆくことが出来るのです。

そして成長してゆくにつれて、出来なかったことが出来るようになったり行動範囲が広くなったりしてゆきますよね。
これってすなわち、制約が多いほど面白いし達成感や満足感も大きくなるってことなのです。

あっ、誤解があったらいけないのでもう一度言いますね。コロナ禍をゲームだとは1mmも思っていないですよ。ただ置き換えて考えると自分自身が今どうするべきかが分かりやすくなるんじゃないかという事です。

攻略本は無いので、模索しながら出来る事を行なうしかない

テレビゲームだと新しいソフトが発売されると攻略本が発売されたりしますが、今私たちが生きている世界はもちろんテレビゲームではありませんから攻略本なんてありません。
という事は近道も指針もないので、自分の経験と思慮を頼りに出来る事を行なってゆくしかないのです。
そして何か1つを行なうと、その事が経験になりデータの蓄積になり、次の一手を打つ土台となってゆきます。

必ず道は開けてゆきます。そしてその道は1本ではなく10人いれば10通りの道があるのです。
私はその考え方で毎日を過ごし、光風流の事を考えています。

非常時に状況は刻一刻と変わってゆくので、今出来る事をとにかくするしかないのです

刻一刻と状況は変わってゆきます。
いつも可愛がっていただいている島根のお医者様の松本祐二先生が今日のFacebookの投稿で、「日本で最初の感染確認から1年が経過しましたが、ここまで感染していないから自分は大丈夫だと勝手に思っていませんか?」と書かれていました。

ホントその通りだと思います。
今日の神戸新聞の記事に、感染経路の6割以上は家庭内感染というデータが掲載されていましたが、もうここまで来ると、どんなに用心していてもいつ自分が感染者になるかわかりませんし、感染防止策をしっかりと行なっていても光風流で何かを開催したときに感染者が出てもおかしくない状況だと感じています。

しかしだからと言ってどうでも良いという事を言っているのではなく、こういう状況だからこそ今出来る事を愚直に積み重ねてゆくことだけが、前に進んでゆくことが出来る唯一無二の方法だと思っています。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。