”新コロ”の感染拡大防止のためにオンラインが一気に普及しましたが、リアルがしっかりしていなければオンラインが生きることもないのです

こんばんは、内藤正風です。

今日は来年のカレンダーに掲載するいけばな作品の撮影に立ち会わさせて頂きました。

もう1つ作品の撮影が終わると、来年のカレンダーの掲載作品がすべて揃うようになりますので、原稿を作って印刷に取り掛かるようになります。
原稿作りから印刷は本部役員の担当して下さっている先生のお世話になりますので、皆さんどんなカレンダーが出来上がるかどうぞお楽しみになさってくださいね。

オンラインで色んな事を行なうようになったきっかけは”新コロ”の感染拡大防止でしたが、世のみんなが便利さに気付いて、便利な道具と認識されるようになりました

今日、写真撮影を終わった後に、光風流の先生が作ってきてくださった手作りお菓子をいただきながら色んなお話をさせて頂く機会がありました。

話題はやはり、コロナ後。。。というか、今、どのようにして”新コロ”と共存してゆくかという事だったのですが、やっぱり皆さん色んな事を考えられていますね。
そんな中で皆さんがともに「オンラインは”新コロ”をきっかけにして一気に普及したものですが、これからも私たちにとって不可欠な道具として新しい可能性を広げてゆく様になる」という事を話されていました。

オンラインを使うようになった最初は、”新コロ”の感染拡大防止のために、から出ることが無いように、人と接する機会を減らすためにという事でした。
しかしオンラインを使い始めてみるとその便利さや可能性にみんなが気付き始めて、単に”新コロ”感染防止という事ではなく、便利な道具として意識されるようになったと思います。

リアルの足りなかった部分をオンラインで補うことが出来る

オンラインを使うメリットの1つに「時間と距離に拘束されなくなる」という事があります。

例えばお稽古に行こうと思ったら、往復の時間+お稽古の時間が必要です。たとえば教室まで片道30分かかる人が教室で1時間お稽古をしようと思うと、往復に必要な1時間とお稽古に必要な1時間の合わせて2時間を作らないとお稽古することが出来ません。
お仕事で遅くなって翌日も早くから行動しないといけない時に、2時間作らないといけないって結構きつかったりしますよね。
しかしオンラインを活用できれば、職場からお家に帰宅してお稽古の1時間だけを都合すればよくなりますし、お稽古している間にお風呂にお湯をいれておいたりも出来ますから、お稽古が終わったらお風呂に入ってそのまますぐに寝ることも出来ちゃうのです。

あるいは、引っ越しで遠く離れた都道府県に引っ越しすることになってしまった時に、大好きな先生の教室でお稽古したいのに出来なくなってしまったりしていましたが、オンラインの教室があればどんなに離れていても関係なくお稽古を続けることが出来るのです。

オンラインが日常になると、動画が日常になる

オンラインが日常になると、印刷物にも影響が出てくると思っています。
だって写真と文字だけで見ているよりも、動画で立体的に見たり言葉で聞いたりしたほうが情報量は圧倒的に多いのですから、理解しやすいのは間違いないですよね。

あっ、だからといって印刷物が無くなるなんて思っていないですよ。
印刷物と動画の住み分けというか、お互いの良い点を活かしあう関係になって行くんだろうなと思います。

リアルがあるからオンラインが生きる。リアルの足りないところをオンラインで補う

ここまで書いたようなことを言っていると、オンラインがあればそれでいいと勘違いをする人もあるかもしれませんが、それは大きな間違いだと思います。
私は「リアルがあるからオンラインが生きる」と思っています。

月に1回ずつ顔を合わしていた人が、その間あいだの半月に1回づつオンラインで顔を合わすことが出来るようになったら、今まで以上の関係性を気づくことが出来ますよね。
印刷物にはそれ自体に価値や信頼などもあります。しかし文字では伝えきれない部分を動画やオンラインで取り上げれば、空気感やニュアンスというようなものまで伝えることが可能になります。

私はリアルの足りない部分をオンラインを使って補う事こそが、これからのありようではないかと思っています。
もちろん今後VRが日常になったりと技術はどんどん進歩し普及してゆくことと思います。
しかしどんなに時代が変わり進歩したとしても、リアルに勝るものは無いと思っていますし、そんな風に思ってもらうことが出来るように自分自身の価値を高めてゆかなければならないと思っています。

技術がどんなに進歩しても置き換えることが出来ないモノこそが、今後生き残ってゆくことが出来る価値になるんだと思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。