お花を生けてお水が痛まないようにする豆知識の大半は ”気休め” なのをご存知ですか。お花の水替えを簡単で手っ取り早くできるアイデアはコレです
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こんばんは。内藤正風です。
昨日で彼岸も明け、これから名実ともに春本番って感じですね。
この春の訪れとともに”新コロ”もどこかに行ってくれたらいいのですが、そうなるのにはまだ難しいでしょうね。
これからの季節が私は大好きです
私は太陽の光に当たるのが大好きです。
バスなどに乗って移動しているときに、窓際で太陽の光が入ってきていると皆さんカーテンを閉められていますが、私はカーテンは閉めずに陽の光に当たるのが大好きなんです。
とはいえ、さすがに真夏のジリジリと焦げ付くような日差しのときにはさすがにカーテンを閉めることもありますが、基本は陽の光が大好きですし、特に今の時候くらいのような春とか秋の日差しは全身でいっぱい浴びるのが大好きなので、光風流本部いけばな教室でお稽古しているときには、私は南側の窓の近くに陣取っています。
そんなこれからの時候には、庭で陽の光を浴びながら事務をしたり本を読んだりするのがとても楽しみです。
温かくなってきたら、お花のお水をマメに交換するようにしましょう
これからの季節に、”いけばな”をしている皆さんに是非気をつけて頂きたいのが、お花のお水です。
これまでは気温が低かったので、お花を生けている水盤や壷のお水はほとんど傷まなかったと思いますが、これからの季節は気温の上昇と共に日に日に早く傷むようになってきます。
なぜこれまで痛まなかったお水が気温が高くなると傷むようになるのかというと、それはバクテリアの繁殖が活発になるからです。
水盤や壷などの器に入ってる水は、気温と同じ温度です。(当然ですね(笑))
ってことは気温が高くなると器の中の水の温度も高くなり、それはすなわち水中のバクテリアの活動が活発になると言うことなんです。
そしてこのバクテリアこそがお水を傷める原因ですし、お花を傷めたりする1番の理由なのです。
こまめに水を替えたら良いのはわかっているんだけど。。。中々ねぇって人にアドバイス
これから気温が高くなって暖かい季節にお花を長持ちさせるのはとても簡単です。
それは「マメに水換えをする」ことだけなのです。
お花ってお水が綺麗だと皆さんが想像されている以上に長持ちをします。「お花ってすぐに駄目になっちゃうから。。」って言われている方の原因のほとんどは、お水が痛むことです。
なのでお花を長持ちさせたいと思ったら「まめに水換えをする」のが一番の方法なのです。
特別に知識も技術も必要ないたったこれだけの事なのですが、結構面倒くさいんですよね。。。
わかります。私も面倒だな~って思うことありますから。
お水が痛まないようにする豆知識の大半は ”気休め” です
お水が長持ちする方法として、巷でよく言われている方法がありますよね。
漂白剤を入れたらいいとか10円玉を入れたらいいとか、砂糖を入れたら良いとか、色んな知恵袋というか都市伝説的に言われていますが、ほぼ全部が「気休め程度に効果がある」くらいのものです(笑)
漂白剤にはたしかに殺菌効果はあるでしょう。しかし水が痛まないほど漂白剤の濃度を高くしたらお花自体が痛んでしまいます。漂白剤をチョロっと入れる程度ならば、お水だけの時と比べてほとんど変わりありません。
10円玉には銅イオンの効果があるとか言われますが、器には銅板で作られたものもあり、これを使ってお花を生けていても水は痛むのですから、10円玉を水の中に入れてもほとんど効果は無いってことです。
砂糖を入れたら栄養分という意味では効果はあるでしょうが、砂糖が入ることによって水の痛みを促進してしまうので、水の痛みを遅らせるという意味では効果は無いってことなのです。
とにかく1番大きな効果があるのは、水をこまめに換えるという事なのです。
お花の水替えを簡単で手っ取り早くできるようにするアイデアはコレです
水換え。。。お花生け直すの大変だし~。。。ってそんな方に是非とも実践していただきたい事、それは、生けているお花の本数を減らすという事です。
お花の本数を沢山使わないといけない事なんて無いのですから。花瓶にお花2輪とかをサラッと生けてあるのもシャレオツですよ。
お花は豪華に飾る必要はないのです。そこにお花の存在がある、お花の命が輝いている、ただそれだけでいいのです。
お客様が来られるとか食事会を開催するとか、そんな風な”いざ”という時には、ガッツリとお花を生けて飾ればいいでしょうが、日常は”さりげなさ”が素敵だと思うのです。
小さな器にお花を1~2輪、「小粋」に飾って、こまめな水替えをしてお花を長く楽しんでみてください。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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