こどもの日に飾った「花菖蒲」を、長く楽しむための3つのポイント
こんにちは、内藤正風です。
今日は「子供の日」、そしてゴールデンウイーク最終日。もしかすると明日もお休みで、土日をからめてまだ連休だよ~って方もおられるかもしれませんね。
ま、私は土日祝日とは縁のない生活が日常ですので、今日も光風流本部いけばな教室で教室を開催しており、ゴールデンウイークも全くいつもと変わらない生活なんですけれどね。
(笑)
花菖蒲のシーズン真っ只中です
ところでこの季節、私たち「いけばな」をしているものは、花菖蒲をお稽古の材料として使うシーズンです。
ちなみに「花菖蒲」と「菖蒲」は全然別物ですので間違えちゃダメですよってことについて、過去の私のブログ
「花菖蒲」と「菖蒲」は全く別物だってご存知ですか。鑑賞するものと薬効のあるものです。
で書かせていただきましたので、興味ある方は読んでみてくださいね。
こどもの日と言えば、やっぱり花菖蒲は切っても切り離すことが出来ない存在だと思いますので、いけばなをお稽古されている方も、そしていけばなをお稽古されていない方にも是非飾っていただきたいと思います。
だって、花菖蒲が一輪生けてあるだけでお部屋の風情が全然違ってきますから。
花菖蒲のお花の日持ちについて
ところで皆さん、花菖蒲の花は何日くらい日持ちするかご存知ですか。
実は、花菖蒲の花は咲いてしまうと2日ほどしか日持ちしません。
「えぇぇ~~~~二日しか持たないの?」って思われたあなた、甘い甘い!
これでも品種改良が進んで、日持ちするようになっているのです。
今から20年位前には、花菖蒲は半日花(はんにちばな)だったのです。お昼にお花が咲いたら、夕方前には萎んでしまっていました。
そのころから比べると日持ちするようになっているのです。
とはいえ少しでも長くお花を楽しみたいと思うのは皆さん同じだと思いますので、今日は花菖蒲を長く楽しむための3つのポイントをご案内します。
花菖蒲のお花を長く楽しむための その1
お花屋さんで花菖蒲を買ってくるときには固い目の蕾をチョイスすべし!!
お花屋さんで花菖蒲を買う時に、写真のような品が綺麗に見えるので手に取って買っちゃう人が多いのですが、NGです。
この蕾だと、持って帰ったその日に開きます。
って事は、持って帰った日から2日程度で萎んじゃいます。
じゃあ固い蕾を買って帰ったらいいよねって事で、花の色すらほとんど出ていない様な品物はNGです。
こういう蕾だと、今から一週間くらいは咲きません。
ってことはこどもの日を過ぎちゃうって事になっちゃいます。
一番いいのはこんな感じ。
蕾の先の方に1cmくらい花びらの色が って見えているくらいのものが Very Good!!!です。
このくらいの蕾を選んで頂くと、3~4日後くらいに咲いてそこから開花の姿を楽しむ事が出来ます。ので1週間くらい楽しむことが出来ます。
花菖蒲のお花を長く楽しむための その2
器の水には ” 切り花栄養剤 ” を入れるべし!!
お花は水だけあっても花を咲かせてくれますが、良い色で大きく花を咲かせようと思ったら、栄養分を与えてやるのが不可欠です。
水には何の栄養分も含まれていません。
人間もご飯を食べたり、ブドウ糖の点滴をしたりニンニク注射をしたりして、栄養を補給すると、元気になりますよね。
お花も同じ事です。
お花屋さんやホームセンターには、切り花栄養剤が売られていますので是非お買い求め頂き、ボトルに書かれている規定量を器の水に入れてあげてください。
花菖蒲の花を長く楽しむための その3
花が終わっても捨てるべからず!!
花菖蒲はお花が萎んじゃったらそれで終わりではありません。実は今しぼんだお花の奥にもう1つ蕾が隠れているのです。
なので花菖蒲が咲き終わってお花が萎んじゃったら、その萎んだお花だけをむしり取って、そのまましばらく置いておいてください。1週間から10日後くらいに次のお花が咲いてくれます。
なのでこの蕾を育てるためにも、前のところで書いた切り花の栄養剤が重要な役割を果たしてくれるのです。
花菖蒲は2度咲きますのでお忘れなく。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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