満面の笑顔で大声で笑いながら、ズゥ~ンって落ち込む事が出来ないように、「型」を学ぶと言うことは内面を育てると言うことなのです

こんにちは、内藤正風です。

先日ある講演で「型」という事について聞いて、「そうだよなぁ~」ってことがあったので、今日はそのことについて書きたいと思います。

元宝塚歌劇団の堀内明日香さんのお話を聞きました

先日お聞きしたのは、元宝塚歌劇団の堀内明日香さんの講演でした。

ドラッカーとかって言われても、私はよくわかりません。
いやドラッカーの本は何冊か読んでいますし、なんなら「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」も読みましたが、読んでいるときはそうだよなぁって思っていても、普段仕事をしているときにいちいち行動をドラッカーに当てはめて~なんてしていませんから、よくわかんないです。

なので講演の中でドラッカーについて話されている部分は、ハッキリ言って興味が全くありませんでしたが、宝塚歌劇の組織についてや人を育てるという事、105年にわたって脈々と受け継がれている宝塚イムズについては、とても興味深く共感する部分もあり、学びも沢山得ることが出来ました。

そんな中で私が共感すると共に改めてそうだよな~って思ったお話の1つに、「型」についてのお話がありました。
それは「型」を学ぶと言うことは内面を育てると言うことであるということです。

宝塚音楽学校で人としての基本を学ぶ

宝塚歌劇団に入るためには宝塚音楽学校に入学し卒業しなければなりません。
この宝塚音楽学校って凄く厳しいのをご存知の方も多い事と思います。

生徒が歩くときには必ず2列縦隊でないといけないとか、挨拶にもとても厳しく阪急電車が通ったら先輩が乗っているかもしれないので全ての列車に挨拶をするとか、後輩は先輩に「させて頂きます」の精神でお世話をしないといけないとか、逸話はいくらでもある学校です。
もちろんこれ以上に厳しく歌や踊りをはじめとして必要な事を学ぶのですから、とても濃い学生時代なのは間違いありません。

しかしこの一見すると前時代的な教育も、宝塚歌劇団の伝統に裏打ちされた理念・教育体制、躾や忍耐力と他者への心配り、メンバー全員の結束力を高めるための独自の教育方法なのです。

この教育の成果は、宝塚歌劇団のあれだけの活躍や、宝塚を退団された皆さんの各界での活躍を見ればこれ以上の言葉は必要ないと思います。

「型」は内面を育てる

日本の伝統的なものは「型」を大切に考えます。
剣術や柔術での型、能や狂言や歌舞伎の型、茶道や書道で基本と呼ばれる型、もちろん”いけばな”も基本があります。

この「型」と呼ばれるものは、得てして堅苦しいモノとか古臭いとか思われる傾向がありますが、実は「型」があるからこそ自由に変化応用をすることが出来るものなのですし、「型」があるからこそ本質をしっかりと理解することが出来るのです。

大笑いしながら落ち込むことは出来ない

「型」があるからこそ本質をしっかりと理解することが出来るということについて一例をあげると、満面の笑顔で口を開けて大きな声で笑いながら、死んでしまいそうになるほど落ち込むことは出来ません。

昔からの言葉に、嫌なことがあったら笑顔になろうとか、しんどい時こそ笑おうとかありますが、これって正に真理なんですよね。
笑っていたら落ち込めないですし、仮に落ち込んでいても笑っていたら段々どうでもよくなってきちゃいます。

これこそ「型」の効果ですよね。
「笑う」という型は、元気になったり前向きになったりするという本質を引き出すことが出来るのです。

いけばなの「型」も、小手先の形を学ぶためにあるのではない

いけばなで学ぶ「型」も全く同じことが言えるのだと思います。

未熟な間は「型」と聞くと、堅苦しいとか古臭いとかを感じるのです。しかし経験を積み自分がレベルアップしてゆくと、その「型」で学んだことを生かすことが出来るようになってきます。そしてもう一段のレベルアップをすることが出来れば、「型」を通じて物事の本質や真理に気づくことが出来るようになるのです。

日本の伝統的なもののすばらしさは、そのままビジネスにも通用するんだなぁと思いながら聞いた講演会でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。