「いけばな未来展」は皆さんのイメージをいい意味で裏切り、おおいに楽しんで頂く事が出来る機会です
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いよいよ今週の土曜日に「神戸ビエンナーレ2015 いけばな未来展」が開幕します。
「神戸ビエンナーレ」とは、ー港で出会う芸術祭ー として2007年から始まり今回で5回目になる現代アートの祭典です。
この「神戸ビエンナーレ」には私達「いけばな」も第一回から参加しており、「いけばな未来展」を開催して、いけばなの伝統と未来への可能性を皆さんにご覧いただいています。
いけばなが現代アートの祭典に作品を展示するって聞いて、「はあ?」って思われた方、大きな間違いです。
「いけばな」には約700年の歴史があります。
これは単に古くからの事を今に伝えて歴史を積み重ねているという事ではありません。
それぞれの時代の価値観を取り入れながら新しいものを生み出し、時代の最先端を積み重ねてくることが出来たという事です。
すなわち時代にそぐわなかったり、皆さんに受け入れられることが出来ていなければ、途中で途絶えてしまっていても不思議はないわけですから、新しい挑戦を繰り返して700年の歴史を積み重ねてきたと言う事なのです。
言い換えるならば「いけばな」は700年の歴史ある最先端のものであるということが言えるのです。
今年も9月19日(土)から11月23日(月・祝)まで、「神戸ビエンナーレ2015 いけばな未来展」の展示を行います。
会場は元町高架下の空き店舗を使用します。
空き店舗と言っても、内装(床も壁も天井も全て)がまるっきりない状態ですので、非常に無機質と言うか荒廃したというか、普段には見る事が出来ない状態の会場です。
この空き店舗という無機質な空間に、「いけばな」が入ってどの様な化学反応が起こるか、私自身とても楽しみな機会です。
兵庫県を中心に全国から集まった華道家が、伝統を尊重しながらも最新の表現を追求した「いけばな」を皆様に披露します。
一人でも多くの皆さんにご覧いただきたいと思っています。
もちろん「いけばな」だけの展示ではなく、とても沢山の分野の作品が展示されます。
詳しくは神戸ビエンナーレのホームページをご覧くださいね。
神戸ビエンナーレ2015のホームページはこちら
「いけばな未来展」では、私たち「光風流」も色々な形で作品展示を行います。
9月19日(土)から11月23日(月・祝)までの会期中に、光風流からは3回の展示を行います。
①内藤正風×青山修子(亜麻(リネン)研究家)のコラボ展示
10月17日(土)~10月23日(金)
元町高架下 モトコー3 「196区画」
亜麻(リネン)の研究をし、その普及に取り組まれている青山修子さんと私でコラボレーションして、作品を作り展示します。
「いけばな」と「亜麻(リネン)」の掛け算から、どんな刺激が生まれるかお楽しみに。
②光風流
10月24日(土)~10月28日(水)
元町高架下 モトコー1 「151区画・157区画」 モトコー4 「232区画」
私、内藤正風、副家元の内藤貴風、光風流の会員23名で作品を展示します。
いけばなの持つ伝統と先進性から、どんな新しい挑戦が生まれ、作品として形になるかお楽しみに。
③内藤正風×丹波若手陶芸家のコラボ展示
11月10日(火)~11月13日(金)
元町高架下 モトコー3 「196区画」
日本六古窯の一つである丹波立杭焼の若手の陶芸家の器に、私が花を生けて展示いたします。
どんな作品が生まれるか、どうぞお楽しみに。
皆さんがイメージされている「いけばな」、そして皆さんのイメージをいい意味で裏切る「いけばな」、おおいに楽しんでいただける機会だと思います。
元町高架下の会場は、入場無料でどなたにでも気軽にご覧いただく事が出来る会場です。
ぜひ、気軽にお越しくださいね。
芸術の秋を、神戸で「いけばな鑑賞」
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。