今日1月7日は七草粥を食べる日ですね。”いけばな”にも「七草の日に生ける”いけばな”」があるのです
こんにちは。内藤正風です。
昨日は光風流の新年会で、本当に楽しかったです。新年会の様子は昨日のブログで書かせて頂きましたのでもし興味がありましたらご覧ください。
光風流新年会2019、無事ではなく盛り盛りでお開きになりました。あ~楽しかった!!
こんな笑顔に溢れ囲まれたら、元気にならないはずがないですよね!!
今日1月7日は”七草粥”を食べる日です
今日は七草粥を食べる日ですね。
七草は、芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべら)・仏の座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)の七つなんですが、これ生えてる姿を生で見たら、ただの草です。
たぶんこんなの見かけても、食べようだなんて絶対に思わないと思います。だって見た目どう贔屓目に見ても、ただの雑草だもん(笑)
ちなみにスーパーとかで七草として売られているのは、これを綺麗にしてパックにワンセットに詰められたものなんです。
私も買ってきましたよ。七草粥セット!!!
それも今や、フリーズドライの七草(大笑)
こんなん袋から出して、手でも滑ってぶちまけちゃったら、ただのゴミやん~~(笑)
けれどおかげで、お粥さんを炊いてこのフリーズドライ七草を混ぜれば出来上がりっていう、超簡単に七草粥が出来ちゃうんです。すごいです。
1月7日に、なぜ七草粥を食べるのか
今日1月7日は「人日(じんじつ)」と言う日になります。これは五節句と言う1年の中で節目になる5つの日(節句)があり、その中の1つになります。
ちなみにこの五節句には、人日・上巳(じょうし)・端午(たんご)・七夕(たなばた)・重陽(ちょうよう)という5つがあります。
この「人日」というのは、元々は古代中国で行われていた行事から来ています。
昔々の中国では、その年の吉凶を正月に占っていました。正月1日は鶏、2日は狗(いぬ)、3日に羊(やぎ)、4日に猪(ブタ)、5日に牛、6日に馬、7日に人、8日に穀をそれぞれ占ったといわれており、その中で人を占う日だから「人日」として1月7日は特別な日とされたのです。
しかしこの占いって、それぞれの当日の晴れや雨という天候でその吉凶を占ったというのですから、大らかと言うか、のんびりしているというか、どうでもよいというか。。。。いま皆さんがされているようなガチの占いではなかったようです。(笑)
そして、この”人日”に、七草の入ったお粥を食べると「邪気」が祓われて万病を除き、今年1年間を無事に過ごす事が出来ると言われていたそうで、その風習が現代にも続いているのです。
実は”いけばな”にも「七草の花」の伝承があります
光風流ではこの七草の日に生けるお花として、梅・柳・椿に”ナズナ”か”若菜の葉”をあしらって生ける伝承があります。
「梅」は百花の魁と言われるめでたい材料です。
「柳」は魔除けとしての力を持ち、お正月の柳箸にもされる材料です。
「椿」は嫌われる方がありますが、古来おめでたい材料なんです。
椿は材木、葉っぱ、焼いた灰や炭、実を絞った油と、その全てが生活に役立つものです。
そして、長寿のお祝いの古希や喜寿、傘寿、米寿などの賀寿を総称して「椿寿(ちんじゅ)」と呼ぶ事からもおめでたい材料なのだとお判りいただけると思います。
このおめでたい材料に、七草を象徴する「ナズナ」か「若菜」の葉をあしらう事で、七草の花になります。
いまや七草粥の役割は、魔除けではなく”胃袋やすめ”でしょうか
これから新年会のシーズンに突入です。
お正月の暴飲暴食で胃袋もつかれているので、消化の良いお粥さんに野菜たっぷりでヘルシーな七草粥はもってこいの食べ物ですよね。
私もこれからの”新年会”に突入する前に。。。ってかもう既に突入していますが。。(笑)、体調整えておきたいと思うのですが、今日も夜には地元加西市の新年交歓会でした~(大笑)
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。