過疎化が進んで・・・って言っている人に伝えたい、お祭り目線から見えてくる地域再生のキーワードやアイデア

こんばんは。
体育の日は、普段の日と変わらず普通に教室を開催していた、いけばなの光風流家元 内藤正風です。

あっ、、すみません、特別な事みたいに言っちゃって。。。。。
土日祝祭日に日頃から全く関係ない生活をしていますので、今日だけの事では全然ありません。(笑)

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秋のお祭りシーズン真っ只中

昨日と一昨日は各地でお祭りが開催されていましたね。
もしかしたら一番お祭りが集中している日程だったかもしれませんね。
だって私の友達も、Facebookやブログにお祭りに関する投稿をいっぱいアップしていましたから。

私の地元のお祭りは春に開催されるのですが、基本的にお祭りって春と秋が多いですよね。
これは日本は農業を中心にした国造りがなされてきているので、春は豊作祈願祭、秋は収穫祭として農業に深くかかわりのある中でお祭りが開催されているからに他なりません。

ところで私は、このお祭りというものに過疎化や高齢化等に代表される地域復興や活性化のヒントやアイデアがあるのではないかと思っています。

どういう事かというと、お祭りがとても重要な位置づけに捉えられている地域では、スッゴイお祭りが派手ですよね。
ここで言う派手と言うのはお金を湯水のように使っているという事を言いたいのではなく、人の動員力とか参加意識とか自主性とかムチャクチャに高いですよね。


私が知る、お祭りをとても重要な位置づけに捉えられている地域の人たちアルアル~~!!!

●たとえどんなに遠い所に今住んでいても、お祭りの日には必ず帰郷する。
●お仕事がどんなに忙しくても、お祭りの日程が仮に平日だったとしても、期間中はお休みが当然と疑いもしていない。
●平日が日程になるお祭りの地元では、学校がお休みになる。
●お祭りの終わった次の日から(もしかしたら終わった瞬間から)、翌年のお祭りに向けてスタートが切られる。
●地域の人だけではなく、お祭り好きの人がワラワラ集まってきて盛り上げている。
●男性も女性も老いも若きも子供も、それぞれに自分の果たす役割が明確で、みんなが自発的に参加し楽しんでいる。
●お祭りの時に付き合うようになるカップルが多い。

などなど。。。
たぶんお祭り好きの方から見ると、まだまだイッパイ出てくるんでしょうが、地域に関係なく共通しているような事を挙げてみました。

どうですか。
今ここに挙がった事柄って、今日本が抱えている問題を解決できるアイデアやヒントになると思いませんか。

お祭り目線で見ると、地域再生のキーワードやアイデアが見えてくる

日本って元々は土着の考え方において国造りがなされていましたよね。
家族親戚と共にその地域に根差し、生まれ育った地域を大切にし、その地域をみんなで一緒に守ってゆくと言う考え方です。

ところが今は、地方に行けば行くほど自分の生まれ育った地域に永住する人は少なくて、進学や就職したり結婚したりしたら他所に移り住んでしまい、生まれ育った地域に帰ってくるという事もほとんど無くなってしまっている方もとても多いように思います。

個人を大切にすると言う考え方はとても素晴らしい事だと思います。
だってまずは自分を大切にしないといけないでしょうし、自分を大切に出来ない人が他人を尊重し大切にすることなどできないと思います。

しかし個人を大切にするだけでは幸せは生まれないと思います。
まず一番小さなコミュニティは家族ですよね。
自分自身が家族の一員として何が出来るのか、どんな役割があるのか、どうすれば家族が喜ぶのか、って言うことを考え実践しないと家族が幸せになることなどできないですよね。
じゃあ家族が幸せならばそれでいいのかと言うと、私はそれだけでは足りないと思っています。
自分の周り、すなわち自分の友達や地域が幸せでないと自分の家や家族だけが幸せになるだなんて無理な事だと思っています。

私は、家族に対する愛はみんなが持ちやすいものだと思います。だって毎日顔を合わせて一緒に生活し、成長や老い、喜怒哀楽を共に体験しているのですから。
しかし地域への愛は、放っておいても自然に生まれるものではないと感じています。
子どもの頃に近所の子供たちと遊んだ。
物心ついたころから地域のお祭りに参加した。
子どものときは子どもとしての役割があってお祭りに参加し、地域の子供や大人と交流を深めると共にその達成感や満足感を体験した。
大人になってからは大人としての役割を通じて、地域への愛をしっかりと持つ事が出来るようになった。
と言うように地域への愛は、子どもの頃からの関わりの頻度や深さが大きなポイントになっているのではないかと思っています。

自分さえよければいいという考え方は、自分自身すら幸せには出来ない

自分一人で本を読んでいたら気楽でよいでしょう。
自分一人でゲームとかをしていれば誰に気を使ったりする事もないと思います。
しかしそんな中から人と人との関わり方や、またその中から友情や地域への愛が生まれるはずがないと思います。

幸せと言うのは、自分一人では達成できるものではないと思います。
自分の好きな事をして一人でいるというのは単なる自己満足であって幸せではないです。
少なくとも幸せと言うのは自分以外の誰かと共有する事が出来るモノなのではないかと思うのです。
たとえば家族の喜ぶ顔を見る、家族と一緒に楽しんだり喜んだりできる、友達の喜ぶ顔を見る、友達と一緒に楽しんだり喜んだりできる、こう言うことだと思います。

昨日と一昨日の二日間、Facebookやブログに投稿されているお祭りに関する記事を見ながら、お祭りが地域に根差していてみんなが進んで参加している地域は、地域力や絆や底力と言うようなものがきっと大きくて強いんだろうなぁと感じた体育の日でした。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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