追善花展の開催にあたり思う、先生からの教えは誰かに伝えてこそ生きるという事

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

4月18日(土)19日(日)の両日、先代家元の夫人であり私の母でもある内藤仙甫先生50回忌追善いけばな展を開催いたします。
いけばなの流派は、「教えを伝えてゆく集団」と言い換える事が出来ると私は思っています。という事で今日は、「教えは伝えてこそ初めて生きる」という事について私の思うところを書きたいと思います。

教えは人から人に伝わってゆく

いけばなの教えは、人から人に伝え継承されてゆくしか方法が無いものであり、その理由は2つあります。

まず第一には、人は1年に1歳ずつ歳をとってゆく生き物だという事です。なので教えを後世に伝えるためには、人から人に継承してゆくしかないという事です。

そして第二が一番大切な理由になりますが、教えの核心は記録されたものにはなく、文字として表す事が出来ない部分にこそあり、これこそが、いけばなが「華道」と呼ばれる所以でもあります。
そしてこの
核となる本質を正しく伝承するためには、時代の変化や世の中の移り変わり、そして人々の価値観の変化などに合わせて変えるべきは変え、変えてはならない事は大切に守らなければならず、これをチャンと行える唯一の方法が、人から人に伝えてゆくしか無いという事なのです。

なのでそのためには、「先生から生徒さんに伝える。そして教えを受けた生徒さんが先生となって、生徒さんに伝える。」を繰り返してゆくしかないのです。

「どう学ぶか」も大切だが、「どう伝えるか」がもっと重要

学びというのは、教えを受けそして習得するというステップを踏みます。しかし教えは自分さえ知っていれば良いというものではありません。理由は簡単です。いくら良い教えであっても、自分以外の他の人が誰も知らなければそれは無いのと同じだからです。

良い教えであるのならば、自分の周りにおられる皆さんに広く知ってもらった方がより多くの方の役に立つことができる様になるのですし、それはすなわち、世の中が良くなってゆくという事に他ならないのです。

先生からの教えを自分だけが知っていれば良いという考え方は極めて利己的なもので、それは先生の意思に適うものではありません。
なぜこのように言い切る事が出来るのかというと、理由は簡単です。自分が学んだものが良い教えだから人にも知っていただき幸せになってもらいたいと先生ご自身が思われているからこそ、先生はあなたに教えを伝えてくださっているのですから。

その意味で言うならば、「学ぶ事」も大切ですが、「伝える事」はもっと重要だという事なのです。

内藤仙甫50回忌追善いけばな展

という事で、来る4月18日(土)19日(日)の両日、光風流本部いけばな教室において「内藤仙甫先生50回忌追善花展」を開催いたします。

 

開催時間はちょっと変則的になっており、4月18日は10時~17時まで。19日は午前16時から18時までとなっております。
これは追善いけばな展の会場において、19日の朝から追善法要を行ない、その後に光風流総会を開催する予定になっていますので、このような時間になっております。
なので午前中の方がご都合が良い方、午後の方が都合の良い方など、全ての皆さんにお越しいただく事が出来ると思いますので、光風流の皆様、いけばな作品を出瓶している皆さんのお友達の皆様、お誘いあわせで、お1人で、お気軽にお越しいただければ幸いです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。