センスを磨くのは自分自身です。センスが良いと言われる方は、苦手な事や新しい事に挑戦するからセンスが磨かれているのです

こんにちは、内藤正風です。

毎日暑いです。エアコンが無いとじっと座っているだけでも汗ばんできます。こうなるといよいよ扇子が手放せなくなりますね。

ところで ”いけばな” をしていると「センス」という言葉をよく耳にします。
センスが良いとかセンスが悪いとか。

センスは生まれ持ったものではない

よくセンスは生まれ持ったものだと思われている方があります。
これは半分正しいですが半分は間違いです。

いけばなをお稽古していても「○○さんはセンスがいいから」とか「私はセンス無いから」とか言われる方が有ります。
が、これは大きな間違いです!!
なぜならばセンスっていうのは、磨いてはじめて光るものだからです。

私たちでは分かり難いのでプロ野球で例をあげてみましょう。

日本とアメリカの両リーグで大活躍をしたイチロー選手は、センスと言う事でいうと一流のセンスと言うか世界のトップクラスのセンスをお持ちなのは全ての方が認めるところだと思います。
って事はセンスがあって野球が上手なのでしょうか?
その論理で行くとイチロー選手はセンスがあるから練習なんてしなくても成績が残せるっていう話になっちゃいますよね。

ところがイチロー選手は練習を物凄くされる人だというのは、有名な話です。
自己摂生もそう、練習もそう、全て人一倍されています。
それも私たちが真似できないレベルでです。

センスは自分で磨くもの

すなわちセンスっていうのは、練習や経験を積み重ねるからこそ、磨かれて光ってゆくものなのです。
自分の出来る事ばかりをするのではなく、苦手な事や新しい事に挑戦するからこそ、センスが磨かれてゆくのです。

センスは石と一緒です。
何もしなければただの石ころです。
しかしその石の持つ特徴にあわせてカットをしたり磨いたりすることによって、綺麗な光を放つことが出来るようになってゆくのです。

人間も同じです。全ての方にセンスがあるのです。
センスのない人なんていません。
ただそのセンスは10人いれば全員が違うセンスを持っているのです。
だから隣の人と同じ事が出来ない、同じように出来ないなんて思う事自体が無駄な事なんです。

貴方には貴方だけのセンスがあります。
ルビーにはルビーの、ヒスイにはヒスイの、水晶には水晶の、ダイヤモンドにはダイヤモンドの美しさがあるように、貴方のセンスはあなただけのものなのです。

得意な事をしているだけではセンスは光るようにはならない

人間は自分の得意な事をしていたいです。
だって楽ですもん。
けれどそれでは自分と言う宝石を磨く事が出来ないのです。
ではどうすればよいのかというと、あなたの特徴と言うセンスを磨くためには、どんどん新しい事にチャレンジしてゆけばいいのです。
そうすればあなたのセンスは、知らず知らずのうちにどんどん磨かれてゆくのです。

全ての人にキラリと光るセンスの本は備わっているのです。
あとはあなたがチャレンジするかしないか、磨き続けるかどうかだけです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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