パロロ観音寺の法要でのデモンストレーションを無事に終えました

こんばんは。
いけばなの光風流家元 内藤正風です。

今日は今回のハワイ訪問の一番大きな目的である、パロロ観音寺でのデモンストレーションを行いました。

 

 

本堂にイッパイの信者さんの前で行わさせていただいたデモンストレーションは、本当に楽しかったです!!

今回は、お花を生けるだけではなく、デモンストレーションしている作品の説明や、いけばなと仏教のつながりや、日本のいけばなが世界に例を見ないオンリーワンである所以などお話しさせていただいたので、ウンウンって頷きながらご覧下さる方や、ヘェ〜ってお聞きくださったりと、ホント「もっと皆さんの前でデモンストレーションさせていただきたいーーー」って思う幸せな時間でした。

段取り八分はどこでも同じ

今日は10時からデモンストレーションを行ったのですが、その前に準備を行いました。

デモンストレーションを行うって言っても、今日のプログラムの中の限られた時間の中で行わなければなりません。だってあくまでもメインは法要なのですから。

って事で、本日は先発隊のみなさんと一緒に会場のパロロ観音寺に朝から入って、準備を行いました。

 

お花は左右で一対になる様に生けますので、右の分、左の分とお花を分けて置いたり、生けるのに段取りが良い様に材料を並べる順番を考えて置いたり、デモンストレーションの時にモタモタしないで済む様に事前の下準備をしておいたりと、段取りを行いました。

小さな事かもしれないのですが、この準備いかんがデモンストレーションの出来不出来を左右しますからね。

デモンストレーションは、用意万端整えて、後はその場に合わせた即興です。

今回の法要で私に与えられた時間は30分です。。。。。ええ、ところが途中で予定変更になり20分になりました。

まっ海外では良くあることです。直前になっての予定変更(笑)。お陰様で何度か海外の人と一緒に仕事をしたことがあり、こう言うのも想定内なので特には驚かずに落ち着いてられます。うんあっそう。。って感じです。(笑)(笑)(笑)

ちなみにこの20分って言う時間ですが、ご覧になられている皆さんからすると長い時間かもしれませんが、お花を2杯生けるとなると一般的にはとても短い時間です。1作品10分×2杯=20分ですから。
なのでモタモタしていると予定の時間を超過してしまいます。

仮に予定の時間内に収まっても、デモンストレーション自体にテンポもなく、興味を持って頂くことができるものでなければ、ご覧下さっている皆さんが飽きて退屈されてしまいますので、それでは何にもなりませんよね。

なので頭の中ではイメージはできていますが、その場の空気を読みながら臨機応変に進めてゆこうと思い朝の準備を行いました。

こう言う準備万端整えて、後はその場に合わせて!野となれ山となれ!!なる様になる!!!って言うのは本当に楽しいです。

皆さんに喜んでいただくことが出来て良かったです!!

用意万端整えてデモンストレーションをしていると本当に楽しいです。

お花の下準備は事前に完全に出来ていますので、生けあげるのは余裕のよっちゃんです!!!
この余裕があるからこそ、来られている皆さんお一人お一人のお顔を見ながら、反応を確認することが出来ます。
皆さんの反応を確認できるから、その反応に合わせて行動することが可能になります。

まあ言えばゲームみたいなものですね。
ほーそう来るならこうしようか?おっとそう出て来るならこんなのどう??みたいな感じです(笑)

 

遊び感覚だからこそ、皆さんに喜んで頂くことができるのです!!

私は思うのですけど、遊び感覚で行っているからこそ皆さんに喜んで頂くことができるんだと思います。
真剣でイッパイいっぱい感が漂い、あぶら汗かきながらのデモンストレーションなんて嫌ですよね。
だって見ている皆さん自身、楽しめないじゃないですか。

そんな事を改めて思ったデモンストレーションでした。

さあ、この後は日本から訪問しているお寺の皆さんと、パロロ観音寺の松本住職と、ハワイ天台別院の荒良寛先生と一緒に、お疲れ様ディナーに行ってきます。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。