神戸新聞に私のいけばな作品を掲載していただき、皆さんから頂いた作品についてのご質問にお答えします。

こんにちは。

いけばなの光風流家元 内藤正風です。

先日、神戸新聞の「季の花」に私の作品が掲載されました。

2016.05季の花 (2)

光風流のFacebookページにも掲載され、私のFacebookでもご案内させて頂き、沢山の反響に、とても嬉しく思っています。

そんな中で、沢山いただいたご質問についてこのブログでお答えさせて頂こうと思います。

21.4.21光風流家元

使っている材料は何?

ナシ(梨)・・・骨格になる部分を構成している材料です。
ドウダンツツジ(満天星躑躅)・・・真ん中あたりの緑色の小さな葉っぱの部分です。
ニオイイリス・・・白色の花と剣型の葉っぱの部分です。

タイトルの「恵雨和暢」ってどういう意味?

これは私の造語です。

恵風和暢(けいふうわちょう)と言う言葉がもともとあります。
これは「恵みの風が吹き、のどかで和やかになること。」と言う意味の言葉で、「恵風」は、万物を成長させる恵みの雨の事を言い、「和暢」は、のどかで和やかなことを言う言葉です。

はじめは「恵風和暢」にしようかと思ったのですが、『恵風』と言う文字から「雨」は直接的にイメージとして結びつきにくいのではないかなぁと思って、あえて「恵みの雨」=恵雨と言う言葉に置き換えて、恵雨和暢(けいうわちょう)という言葉を作りました。

梅雨に入って恵みの雨が降り、身の周りは若葉新緑に溢れて長閑(のどか)で和やかさに溢れていると言う意味を表しています。

器に生けてないですが、これも「いけばな」なんですか?

はい。そうです。

「いけばな」って聞くと、水盤や壺に生けてあるお花を想像される方が多いですが、器を使っているとかいないとかは全く関係ありません。
生の植物を使っていますから、水をどのようにして持たせるかということは必要不可欠な要素ですが、水盤や壺などを使わなければならないという事ではありません。

もっというならば、植物を使った立体造形と考えて頂ければいいと思います。
植物は生のものや枯れ木のようなものなど多様なものを素材に使います。時には植物以外のプラスチックや鉄やコンクリートと言う素材も取り合せたりもします。
そしてこの植物と言う要素を、生えている姿を生かす自然的な手法や、そのものの持つ形や色と言う要素を生かす造形的な手法を使って一つの作品を作り上げてゆくのが「いけばな」です。

器の有る無し、洋間や和室の別、屋内や屋外の別、家に飾るサイズから舞台やロビーなどに飾るサイズ、などこういうような事は全く関係なく全てがいけばなです。

色んなご質問を頂けるということは、皆さんに興味を持ってもらえているという事だと思い、ほんと嬉しいです。

何でもいつでもご質問やご相談くださいね。
お花に関する事ならばなんでもオッケーですYO!!

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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