6月2日3日に開催する「選抜作家いけばな展」の会場は、映画「ヒーロー」の撮影で使われたのをご存知ですか

こんばんは。内藤正風です。

まだまだ先だと思っていましたが、「選抜作家いけばな展」がいよいよ今週末の開催となりました。

「選抜作家いけばな展」の会場は、大正ロマンの香りがプンプンするお洒落空間なのです

「選抜作家いけばな展」が開催される「兵庫県公館」はルネサンス様式のシャレオツな建物で、兵庫県の迎賓館として内外からの賓客の接遇や県政の重要な会議や式典に利用されていて、普段は入ることができない建物です。

この兵庫県公館ですが、もともとは明治35年(1902年)に兵庫県本庁舎として建設されたもので、第二次大戦の神戸の空襲や阪神淡路大震災を乗り越えて現代にその姿を見ることが出来ると思うとチョットすごくないですか。

そしてこの建物は、建築家の山口半六氏が設計されたものなのですが、山口半六氏が作った建築物で現存する建物は全てが重要文化財に指定されているという明治時代を代表する凄い人の手によるものなんです。

この兵庫県公館は年に2度、春と秋に一般公開が行われていて、「選抜作家いけばな展」は春の一般公開に合わせて開催をしていますので、いけばな展にお越し頂ければ作品をご覧いただくだけではなく、公館の中の各お部屋をゆっくりと楽しんでく事が出来る機会でもあるのです。

「兵庫県公館」が、映画の撮影にも使われているのご存知ですか

ち・な・み・に。。。
この「兵庫県公館」は、2015年に公開された木村拓哉さん主演の映画「ヒーロー」の中で、ネウストリア公国大使館の建物という設定で、ロケ地として使われましたので、建物の姿を映像で目にされた方も多いと思います。

映画の中で使われていたネウストリア公国大使館の玄関のシーン

 

大使館という設定なので、門の外から中が見えない様にするために目隠しがついていますが、間違いなく同じでしょ!!!

他にも映画の中では、このシーンは公館で撮影されたんだろうなぁって思う場面が出てきますので、選抜作家いけばな展にお越しになられる前にDVDをレンタルして見てからお越しいただくのも楽しいだろうなと思いますし、公館に来られた後にもう一度映画を見るっていうのも、楽しいんじゃないかと思います。

いけばな作品を見るだけではない、色んな楽しみ方が出来る「選抜作家いけばな展」

「選抜作家いけばな展」は、いけばな展だけではなく建物も含めて楽しんで頂く事が出来る展覧会になっています。
ぜひこの週末は予定の中に入れてみてはいかがでしょうか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。