ひな祭りに飾る「桃」は、お花が萎んでも捨てちゃダメですよー。実は桃って”2度楽しめる”んです。

こんばんは。内藤正風です。

今日は明日の移動が朝早い交通機関なので、それに備えて事前移動している電車の中でブログを書いています。
スマホ1つあれば大概の事が出来ちゃうってホント便利な世の中になりましたね。

「桃」のトップシーズン到来です

ひな祭りが近づいて来て、雛人形を飾られている方も多い事と思います。
子供が小さい頃にはこの時期になると雛人形を出し入れするときにいつも不思議だったのが、雛人形を片付ける時に絶対にちゃんと入らないんですよねーー。
いつも微妙に入りきらずに、?????あれーーーってなってたんです。

そんなひな祭りには、厄災を避けるという事で古来より桃を飾りますが、皆さん飾られていますか?
ひな祭りは別名「桃の節句」とも言われるように「桃」のトップシーズンでもあります。

桃を飾って、お花が萎んだら捨てちゃっていませんか?

ところで桃は2度楽しむ事が出来るのをご存知ですか?

この写真はまだ蕾が多い枝ですよね。

これから毎日お花が咲いてきてとても綺麗になります。

で、このお花が咲き終わったら皆さん片づけてしまわれるのですが、実はお花が咲き終わった後に「葉姿の桃」を楽しんでいただく事が出来るのをご存知でしょうか。

この写真の様に「桃」はお花が終わる頃になると、とても優しく柔らかな若葉が芽吹いてきます。

 

花を楽しむ。そして新緑の若葉を楽しむ。

お花が終わっちゃったから捨ててしまうのではなく、萎んで見栄えが悪くなったお花は手で摘み取ってあげてもらえれば、その後に大きく育ってくる新緑の姿を楽しんでいただくことができます。

そして葉っぱばかりになったら、何か季節のお花を取り合わせて頂くことで、若葉の色とお花の色取りでとても綺麗になり、そこからまたしばらく楽しんでいただく事が出来ます。

今年は、「花姿の桃」と「葉姿の桃」の両方を楽しんでみてはいかがでしょうか。
(^^)

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。