人と人の繋がりは、”日頃のしょうも無い事”を積み重ねて「線」の関係→「面」の関係→「マッス」の関係と育ててゆくのが良いと思う

「線」の関係よりも「面」の関係
「自欲」の先に信頼関係は生まれません。だって自分が信頼してもらえなくなるのですから。
「いけばな」が私に全てを教えてくれる
人と人の繋がりを生み出したり強くするお手伝いがしたい

こんばんは。いけばなの光風流家元　内藤正風です。

今日は光風流本部の役員会がありました。
光風流本部の役員会では「LINE」を情報共有や情報交換のツールとして使っています。
流派に関する事で使っているだけではなく、役員の日常のちょっとしたことなど、毎日なにかしらをLINEのグループに誰かが書き込みされています。
こういう状態になって、明らかに様子が一変してきました。それは、役員の皆さんの一体感が増したように思うのです。

「線」の関係よりも「面」の関係

今まで仲が悪かったわけじゃないんですよ。今までも仲が良かったのですが、それ以上に良くなったように思います。
その仲の良さも今まではAさんとBさん、CさんとDさん、EさんとFさんと言うように「線」の状態だったものが、AさんBさんCさんDさんEさんFさんが「面」で繋がりを持つと共に深められたイメージなんです。
そのお蔭かどうかわかりませんが、色々な事が以前にもましてスムーズに進むようになったと感じています。

人って日常の関わりの多い少ないで、あらゆる面が違ってきます。
相手が今日何をしていた。今どんなことを思っている。そんな一見しょ～～うもないように思うような事が信頼関係や繋がりを強くするためには絶対に不可欠なのです。
っていうか人と人の繋がりなんて、しょうもないことの積み重ねで大きな信頼関係に結びついてゆくんだなぁと、この年になるとつくづく感じます。

「自欲」の先に信頼関係は生まれません。だって自分が信頼してもらえなくなるのですから。

自分の欲「自欲」なんて、すぐに相手に感づかれます。その喋っているひと言や行動が自分の保身や欲の為に発せられているものだと、あれ？？なんかおかしいぞーって匂いがします。
隠そうとしていることがあったり、自分を良く見せようとしている事、自分の欲のためにしている事や言葉がると、いくら隠そうとしても尚更そこに違和感が出てしまうのです。
たぶん本人は気付かれていないと思うのですが、なんか見えちゃうんですよね。。きっとそれは私のモノの見方に原因が有るんだろうと思います。

「いけばな」が私に全てを教えてくれる

私は「いけばな」をしているので、色んなものをいけばなや植物に置き換えて考える習慣があります。例えば人が発する言葉や行動は、植物でいうと枝葉だと思うのです。
枝や葉は風でソヨソヨとそよいだり、夏には緑の葉が茂りますが冬には全ての葉が落ちてしまうように色々と姿かたちを変えてゆきます。しかし大元である根っこや幹は何も変わらないですよね。
人が発する言葉や行動は植物でいうと枝葉が動いている状態なので、そこに本質は無いのです。なぜなら言葉や行動はいくらでもコントロールできるからです。なのでその言葉や行動の本質を知りたいと思ったら、幹や根っこを見ようとしなければ感じる事は出来ないのです。

人と人の繋がりを生み出したり強くするお手伝いがしたい

目の前の言葉や行動で一喜一憂するのではなく、日頃の小さな繋がりを積み重ねて行く事で、相手の本質を感じる事が出来るようになります。これはお互いにです。
そしてお互いに本質を知りあう事が出来れば、揺らぎない関係を構築する事が出来ると共に相手の言葉や態度で一喜一憂する必要が無くなるのです。だって枝葉ではなく幹や根っこをしっかりと知ることが出来ている、すなわち本質で理解し合う事が出来るって事なのですから。

これからも光風流の皆さん、本部だけではなく支部や地区でも、そして支部や地区を超えて、「線」の繋がりから「面」の繋がりを持っていただけるようにし、それだけではなくて「面」から「マッス（塊り）」の繋がりを持っていただく事が出来るようにしていくぞーーって思います。

内藤正風PROFILE

内藤正風

平成５年（1993年）、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。