「使命」とは、するべきことがそこにある幸せを感じる事が出来るものだと思います。あなたの「使命」は何ですか?

こんばんは。内藤正風です。

今日は午後から講習会をしてきたのですが、その会場でこんな掲示に目がとまりました。

サークル活動で使われている部屋なんですが、全てガラーンってしていて、うちだけが会場使っているのです。
以前でしたら土日なんてほぼ部屋は埋まっていて、色々なカルチャーのサークルが教室を開催されていたり会合をされていたのですが、ここ最近はいつもこんな状態です。

「景気が悪いから」と言うのは簡単だけど、それは違うと思う

こういうの見ていると、とっても寂しくなってきます。だって文化的な事が盛り上がっていないって事なんですから。
古来より景気が悪くなると文化的な事は元気を失うと言われています。確かに収入によって左右されてしまうのは仕方ないとは思いますが、本来文化的な事はそんな事で左右されてはいけないのです。
ってか今は本当に景気が悪いんですか?

海外旅行に行く人はどんどん増えています。家もどんどん建っています。ホテルでランチとか大流行じゃないですか。この状態は景気が悪いとは言わないと思います。
確かに景気が良くは無いでしょうが、悪くもないと思うのです。って事は”こんなもん!!”って事じゃないのでしょうか。
普通なんです。普通!!
ただ、自分の思うようにならないから景気のせいにしたいだけなんだと思います。

もっと言うならば、景気が悪いような時にこそ文化的な事や芸術的な事に触れて、自分自身を成長させていったり新しい目を開かせてくれるようにしなければ、好転するはずないじゃないですか。

「使命」は景気によって左右されない!

昨日書いたBlog「人と人の繋がりは、”日頃のしょうも無い事”を積み重ねて「線」の関係→「面」の関係→「マッス」の関係と育ててゆくのが良いと思う」をシェアーしたFacebookに、バリ島在住の新野 節子さんがこんなコメントをくださいました。

人間のおでこには使命が書かれていてそれは普通の人々には見えないそうです。高僧や修行を積んだ人には見えるそうですが。
生きるということはその使命を一生かけて探すこと
そして使命に沿った生き方のできる人は幸せに満ちた人生を送れるそうです。
お家元は人生の早い段階で使命に気づきそれに沿った生き方をしている幸せな人だと思いますよ!(^^)!

恐縮です!!そない大したものじゃないんですが、こんな風に仰って頂けて恐縮です。

おでこに何が書かれているかなんて自分では全く分かりません。もしかしたら「肉」って書いてあるのかもしれませんね。(笑)(笑)しかしこの年になってくると自分が「使命」を持ってこの世に生を受けたと言う事は感じるようになりました。

若い頃には自分の使命がわからない

若い頃は自分の置かれている環境に反発をした時期もありました。親の後を継ぐと言うことを曲解してしまい、親のひいたレールの上を歩んでゆくというのは男子たるもの格好悪いいことだと感じていました。

しかし歳を重ね30代後半から40代前半になる頃には、自分がいけばなの家に生を受けることができて本当に良かったと思うようになりましたし、あの両親のもとに生まれる事が出来て本当に良かったと思うようになってきました。
そのころからハッキリと感じるようになってきたのです。自分はこの世に使命を持って生まれてきたのだと。

「使命」って大層なものではなくて、無条件に好きで楽しくて幸せなものだと思います。

使命なんて言うと凄く大層な事に思われるでしょうが、私の中では使命と言うよりも「これがしたい!!!」って感じなのです。
お花を生けるのが好きです!
何もない所に器を据え、自分の心のおもむくままにお花を生け作品を生み出す。するとその作品を見て喜んでくださる方がいてくださる。もう最高に幸せです!!
生徒の皆さんがお花を生けて笑顔になったり、いけばなの仲間と語らって笑顔になったり、今まで経験したことが無い事を経験して笑顔になったりしてくださる。そんな姿を見ているのが最高に幸せです!!!
たったそれだけの事です。

私がするべきことがそこにある幸せ

”いけばな”をしなければならないという感覚ではなく、”いけばな”をしたいのです。そんなこと言っていますが、”いけばな”に関する事が全て好きなわけではありません。事務なんて最高に嫌いです(笑)
ひとつ明確なのは”いけばな”の家に生まれたから”いけばな”をしなければならないという感覚はありません。
あーーー、若い頃にはそんな気持ちもあったと思います。いけばなが楽しいという気持ちと両方が混在していたかなぁ。
けれど歳と共に、好きと言う気持ちや楽しいという気持ちや嬉しいという気持ちがドンドン勝ってきて、この家に生まれた事やあの両親のもとに生まれた事に感謝するようになっていました。
それを言い換えれば「私がするべきことがそこにある幸せを感じている」と言うことでしょうか

声からも、もっともっと皆さんを笑顔にしてゆきたいな。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。