「いけばな」って実は、お花を生ける技術だけではなく日常生活やお仕事に役立つ事が学べるのをご存じですか
こんばんは。
ワイハー帰りの時差ボケや疲れを感じる間もない、いけばなの光風流家元 内藤正風です。
今日も朝から教室を開催しながら、空いた時間に事務も黙々とこなしましたよ。
泣きそうになりながら(笑)
今日の事務の中心は、今月末23日(日)に開催する「夏季セミナー」のパワポ作りでした。
パワポとか得意だったら、もっと効率よく進むんでしょうが、残念ながらお世辞にも得意とは言えないので、まあ~カメの歩みの様にしか進みませんーー(笑)
光風流「夏季セミナー」って何?
光風流「夏季セミナー」は毎年夏に開催しています。
日本には古来より、夏の暑い盛りの時期や冬の寒い盛りの時期に、研鑽を深めるために「暑中稽古」や「寒稽古」を行う習慣があり、この「暑中稽古」にあたるものが光風流ではこの「夏季セミナー」になるのです。
暑さでいうと8月の方が7月より断然暑いですが、8月はお盆の月で皆さん何かとお忙しいので、毎年7月に開催をするのが恒例となっています。
夏季セミナーにはどなたでも参加していただく事が出来ます。
詳しくはこちらからご確認くださいね↓
光風流「夏季セミナー」
今回の夏季セミナーのテーマは「様式美と自然美」
毎回夏季セミナーでは、メインテーマを設けて開催しているのですが、今回は「様式美と自然美」をテーマに開催を致します。
いけばなには「型」があります。
この「型」と言うのは、捉え方で丸っきり逆のものになります。
ザックリと言うならば、「型」を花を生けるうえでの制約ととらえるか、そえとも花を生ける時の土台として捉えるかです。
「型」とはすなわち「基本」と言う風にも言うこととができます。
「型」「基本」って窮屈なものと捉えられがちなのですが、実はそうではなく、お花を生ける時のアイデアやヒントをくれる土台として役立てる事が出来るものなんです。
すなわち「基本」をしっかりと学んでいる人ほど自由に変化応用し、お花を色々な場所や機会に役立てたり楽しんだりする事が出来ると言う事です。
今回の「夏季セミナー」では、「型」や「基本」の中から”花手前”というものを取り上げて、いけばなの本質について学んで頂こうと思っています。
花手前とは
「花手前」とは、お花を生けると言う事を一つの様式にのっとって、人前で行うデモンストレーションです。
デモンストレーションって聞くと「なーんだ、ショーなのね」って思われるかもしれません。
人に見せる、人に見てもらうって意味でいうと「しょー」と言えるでしょうが、実はこの花手前はそれだけのものではないのです。
花手前には「手前」と言う文字がありますよね。
「手前」とはすなわち、美しさを追及しながら、その込められた意味をその行動で表しているものという事です。
決められているからそうしなければならないと言う事や、綺麗に所作をしなければならないと言う事だけではなく、その所作に込められている意味をしっかりと理解する事が、いけばなの本質を学ぶと言う事に結びつくのであり、一番大切な部分でもあるのです。
「いけばな」は花を生ける知識と技術を学ぶだけのものではありません
「いけばな」はしっかりと学べば、日常生活や仕事に役立つ学びを得たりアイデアやヒントを得る事が出来ます。
しかしそのためには、単に花を綺麗に生けるための技術が「いけばな」であるという見方をしていたのでは何も気付きを得る事は出来ません。
たとえば、複数の種類のお花を一つの器に生けるということを、会社やお家に置き換えて考えてみれば、そこから色々な気付きや学びを得る事が出来ます。
作品を生けている時には一本一本のお花を見たりすぐ近くから作品を見たりしていますが、少し離れて全体を見る意識も必要ですし、俯瞰的に見る目も必要だということは、そのまま日常や仕事でも生かせるものです。
そんなことを通じて今回の夏季セミナーでは、皆さん方がお花を生ける事に役立つ情報だけではなく、お仕事や家庭にも役立つ「いけばな」を皆さんに目一杯お伝えすると共に、楽しんでいただきたいと思っています。
さあ、パワポ作りもっと頑張らなくちゃね~。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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