「いけばな」を学びに来てくれた子供たちに、お花を生けるという事を通じて色々な事を学んでほしい。

白いメガネで都市伝説になった、光風流家元 内藤正風です。
(笑)

今日は、ジュニア対象のいけばな教室でした。

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ジュニアの教室って、とっても楽しいです。
何が楽しいって、それぞれの子供を見ているのがホンッと楽しいです。
正確には、それぞれの子供の特徴を見ているのがとても楽しいです。

材料の特徴をしっかりと見ながら、生けてゆく子。
生けながら、その都度ノートを書く子。
寸法を慎重に決める子。
生けたお花を持って帰るときに、丁寧に新聞に包む子。
材料の名前をしっかりと覚えようとする子。

みんなそれぞれに特徴があります。
この特徴こそ個性ですし、個性をしっかりと伸ばしてあげたいなと思っています。

材料の特徴をしっかりと見ながら生けてゆく子は、生けるのに多少時間が掛かっちゃいます。
それは、その材料の姿や特徴を一生懸命に見ているからこそ時間が掛かっているだけなのです。
材料の特徴をしっかりとみていますから、細長いお花はその細長い姿を活かすようにして生けて行きます。
小さなお花はその可愛らしさを活かそうとして生けてゆきます。

これを「あなたは時間が掛かるからもっと早く生けなさい」って言っちゃっては、このしっかりとお花を見て、そのお花の特徴を生かそうとしている姿勢を無くしてしまいます。

それぞれの子供さんに一人一人違う特徴があります。
この特徴を伸ばしてあげる事こそ、いけばなを通じて、私がみんなにしてあげる事が出来る事だと思っています。

子供はみんな天才です。

自分の特徴に気付いていなくても、特長を生かそうとします。
今している事を自分なりに精いっぱい楽しんでくれます。
大人が気付かない事を、どんどん見つけて行ってくれます。

そんな姿を見ながら、私はとても大きな刺激をいつも受けています。

 

お花とお茶やお菓子は大の仲良し。

お稽古の後、いつもジュースを飲みながらいろんなお話をします。

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今日は、いちごオレ

学校の事、お家の事、塾や習い事の事、遊びの事。
お話をしていたら、いっぱい色んな事を聞かせてくれます。
子供は子供なりに色んなことを考え、色んな事を気遣っています。
話を聞くと「子供も大変なんだなぁ」って思います。

よく「人の顔色を窺うような大人になって欲しくない」という言葉を聞きますが、私は「相手の顔色をちゃんと見る事が出来る大人になって欲しい」と思っています。だって、相手が喜んでいるのか嫌がっているのかすらわからない様な人になってしまっては、その子が可哀想じゃないですか。これってよく言われる空気読めない子って事ですよね。
(K・Yってもういわないのですか?)

私たちは、人と人のつながりで生きています。

この、人との繋がりが沢山あったり、スムーズに行っている子は、大人になってからも豊かな人生を送る事が出来ると思います。
だからこそ、ちゃんと「相手の顔色をちゃんと見る事が出来るようになって欲しい」すなわち、その場の空気を読める子になって欲しいと思っています。

なので私は、お稽古に来てくれている子には、お掃除を必ずしてもらいます。

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これは決して私が楽をしたいからじゃないですよ。(苦笑)

自分の出したゴミは自分で掃除するという習慣を身につける。
お片付けと言う事を通じて、日頃自分の周りで掃除をしてくれている人に感謝が出来る心を育てる。
教室には何人かの生徒がいますから、一緒に協力して掃除する事を通じて社会性を育てる。
と言う事を学んでほしいと思っています。

私は「いけばな」を学びに来てくれた子供たちに、お花を生けるという事を通じて色々な事を学んでほしいと思っています。
但しそれは、しんどい思いや辛い思いをしてと言う事ではなく、自然に感じてもらったり、知らず知らずのうちに身につけてもらいたいと思っています。

子供たちは天才です。大人が思う以上に、色々な事を見たり感じたりしています。
この感受性がピュアで豊かなときに、良いイメージを持ってもらう事が出来れば、大人になってから自然に素敵な行動が出来る大人に育ってくれると思います。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。

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