YOROZU salonを通じて思った、「慣れ」という事の功罪について

ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。

今日は先日開催したYOROZU salonの中で感じた、「慣れ」という事の功罪についてブログを書き進めたいと思います。

充実した時間が流れた「YOROZU salon」

先日のYOROZU salonは、充実した時間が流れたものになりました。それはどういうことかと言いますと、それぞれの出店者にお客様がお越しになられ、その来場者が他の出店されているお店も覗いて行ってくださるという良い循環が出展者相互に生まれていたなぁという事です。
ちなみに私も、お越しくださった方の中で初めてお出会いさせて頂いた方とご挨拶をさせて頂いたりもしました。

そんな中、「なぜそのお客様はお越しくださったのか」という事について考えると、「出店なさっている方が告知をしっかりと行なってくださったから」という事が何よりも一番に思い浮かびます。
だって週末に開催しているのですから、皆さんそれぞれにご予定もおありですよね。なのにわざわざお越しくださったという事は、しっかりとした告知やお誘いがあったからに他ならないというのは火を見るよりも明らかです。

「慣れ」は、悪い方向に作用する場合が多い

人間は慣れの動物です。初めてや2回目くらいまでは、どうしたらいいんだろうと思いながら、ドキドキしています。がしかし、3回4回と回を重ねてゆくと様子が分かってきて、慣れてきます。
ところがこの「慣れ」というのが実は一番怖い存在だと私は思っています。

なぜなら慣れとは「あ~こんな風にしたらいいんだな」という要領が分かってきたという事なので、要領が分かると人間はえてして置きに行ってしまう傾向が出てしまったりします。ここでいう「置きに行く」とはつまり、新しい挑戦などすることなく適当なところで納めてしまおうとするという事です。
「まあ、こんなくらいでいいだろう」とか「行けば何とかなる」というこんな思考が心の中に1mmでも出てくるようになってしまうと、悪い方向に物事が進んでいってしまうのは誰の目にも明らかですよね。

慣れがすべて悪いわけではない

とはいえ「慣れ」が全て悪いものだとは私は思いません。だって良い側面も沢山あるのですから。

例えば、回を重ねるごとに準備が手早く出来るようになるとか、回を重ねるごとにお客様に求められているものが分かってくるとかというようなものです。こういう事は経験則に基づいてノウハウを蓄積していったり、またそれに基づいて進化進歩してゆくのですから、慣れが良い方向に作用している結果だというのは絶対に間違いないという事が出来るでしょう。

YOROZU salonは「検証→仮説→準備→実践」を行なう場です

ちなみに「YOROZU salon」はフリーマーケットやバザーみたいに、色んな人が集まってとにかく何かを売ればよいというような機会ではありません。
自分たちが日ごろ行なっている本業を、新たな視点で挑戦を行なったり、広い皆様に知っていただいたり、皆様の豊かな人生のお手伝いが出来る様に新しい提案をさせて頂いたりする場として開催しています。

したがって「YOROZU salon」に出展した中で得た結果を自分なりにまず「検証」し、より良くするためにはどうしたら良いのか「仮説」を立て、その仮説に基づいて次回に向けての「準備」を行ない、次の機会に「実践」する。という、「検証→仮説→準備→実践」を繰り返してゆく事によって自己成長を得る機会だと、私は思っています。

次回のYOROZU salonは「11月8日(土)」

次回のYOROZU salonは、11月8日(土)の開催になります。

次回のYOROZU salonにおいても、来場者の皆様に楽しんで頂くと共に役立つ機会として開催をしたいと思っておりますので、是非今からスケージュールに書き込んでおいていただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。