6月6日は「いけばなの日」なのですが、実はこの「6」という数字は古来より私たちに縁の深い数字なのをご存じでしょうか
ごきげんよう、こんにちは、こんばんは、内藤正風です。
今月6月は「いけばな」にとって特別な月なのをご存じでしょうか。実は、先週の金曜日の6月6日は「いけばなの日」だったのです。
って言っても、そんなこと知っている人の方が少ないですよね。けどこれは私が勝手に言っているのではなく、ちゃんと定められている事なんです。
6月6日は「いけばなの日」って事について詳しく知りたい方は、先日私が書いたBlog
6月6日は「いけばなの日」です。なぜ6月6日がいけばなの日に制定されているのか所以を紐解きながら、内藤の私見満載で解説します
を読んでみて頂ければ嬉しいです。
「6」と言う数字は、日頃の生活の中で色んな所に出てきます
ところでこの「6」という数字ですが、実は日本では、色んな所に出てくるのをご存じでしょうか。
三途の川の渡し賃としてご存じの方も多いでしょうし、真田家の家紋として有名な「六文銭(ろくもんせん)」。人が亡くなった後に行くと言われている、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の「六道(ろくどう)」。 ”いけばな” にも関係している、万物を構成する6つの要素である、地・水・火・風・空・識の「六大(ろくだい)」。
などなど、挙げればキリが有りません。
「6」と言う数字がつく言葉の1つ「六曜」
さてそんな中で、「6」という数字がつく言葉で「六曜(ろくよう)」って聞かれたことあるでしょうか。
そんなん知らん!!って思われた人もおられるかもしれませんが、これってカレンダーに書いてある ”アレ” の事なんです。
そう ”アレ” です。「大安」とか「仏滅」っていう ”アレ” の事を「六曜」ていうのです。
「六曜」には、先勝(せんかち/せんしょう)・友引(ともびき)・先負(せんぶ/さきまけ)・仏滅(ぶつめつ)・大安(だいあん)・赤口(しゃっこう)の6つが有ります。
日常の生活の中で、お祝い事は「大安」の日を選ぼうとか、結婚式は「仏滅」を避けようとか、お葬式は「友引」は避けるとか、そんな言葉や文字を耳にしたり目にしたりされたことが有るんじゃないかと思います。
この「六曜」ですが、何かするときには縁起がいいとか悪いとかって結構気にされる方も多いと思うのですが、実はこの「六曜」、元々は占いだったのをご存知の方って案外少ないんじゃないでしょうか。
「六曜」の始まりと普及
「六曜」って元々は「唐」の時代の占いがはじまりと言われています。それが日本に伝わって、江戸時代に一般に庶民の間で占いの1つとしてブームになり広まっていったのです。
とはいえ江戸時代までは色々な占いの中の1つでしかなかった「六曜」が、なぜこんなに普及し、みんなが気にするようになったのかと言うと、実は明治時代になって「新暦」を使うように定められた事が大きなきっかけになったのです。
旧暦から新暦に改められたことによって、それまでの暦に関するものが使えなくなったのですが、その事が逆に「六曜」をみんなが使うようになり、今の様にカレンダーにまで「六曜」が書き込まれるほどに一般的になったと言う事なのです。
ダメ!って言われると、余計にしたくなるってやつですね(笑)
なのでこの「六曜」、元をただせば、ただの ”占い” なんですよね。
内藤正風PROFILE

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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。