6月6日は「いけばなの日」ですが、この「6」という数字は日本では日常の色んな場面で使われているのです

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

差て早速ですが、6月6日が「いけばなの日」って定められているってご存知ですか。

これは古来よりお稽古事は6歳の6月から始めると上達するという故事にちなんで制定されているのです。
そんな6という数字ですが、実はものすごく色々なところで用いられているのです。

今日はこの「6」という数字について取り上げたいと思います。

「6」と言う数字は、日頃の生活の中で色んな所に出てきます

日本では、色んな所に「6」という数字が出てきます。
三途の川の渡し賃は「六文銭(ろくもんせん)」。
この「六文銭」は、身も命も惜しまない覚悟を表す不惜身命の象徴として真田家の家紋としても有名ですよね。
地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の「六道(ろくどう)」
”いけばな”にも関係している、万物を構成する六つの要素である、地・水・火・風・空・識の「六大(ろくだい)」
六法全書の「六法」。「双六(すごろく)」。大安や仏滅などの「六曜」。「第六感」。ギターは「6弦」。
時間は6の倍数ですし。挙げればキリが有りません。

6は縁起の良い数字と考えられている

ではなぜ6という数字がこんなにも色々なところで出てくるのかというと、その原因の1つには、古くから中華文明では6は縁起の良い数字とされており、その理由は「6」の中国での発音は、給料を表す「禄」や、物事が進歩するという意味の「流」ととてもよく似ているのでおめでたい数字と考えられているのです。

そしてその影響は日本の国づくりの中で、皆様も歴史の時間に習われてご存じの様に、遣隋使や遣唐使という使節を派遣し中国から色々な事柄を学び持ち帰っていたという事からも分かるように、大きく受けているからです。
なので先のくだりで書いたように、物事を6つにまとめるというような事に結びついてきていると思うのです。

6という数字は、東洋西洋に関係なく用いられているし、自然界にも沢山存在している

とはいえ、中華や東洋思想以外に6という考え方が存在しないのかというとそうではないんです。
ギターは6弦ですし、時間は世界中で6の倍数(60秒、60分、12時間、24時間など)で成立しています。そしてこれ面白いのは、キリスト教やユダヤ教では「6」は不完全な数字であり「666」は獣の数字とされて不吉なものとされていたりするのです。

自然に目を向けると、ハチの巣は6角形の集合体ですし、雪の結晶は6角形というように、6という数字が色々なところで出てきます。
学問に目を向けると、数学的には6は最小の完全数と言われています。

「6」は面白い

という事で、結論から言うと、今日のブログに「こうだ!」という着地点はありません。
(笑)
とりあえず6という数字は洋の東西に関係なく色々なところで用いられているよという事です。そしてそんな中あえて言うならば、「6は面白いね」って感じです。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。