「お盆休み」のはじまりは ”丁稚奉公” にあり、このお盆休みの起源を紐解くとお盆の本質が見えてきます
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ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。
昨日は「YOROZU salon」を開催しました。このYOROZU salonでは多種多様な皆さんが出展してくださっているのですが、その中のお1人に愛知県豊橋市からお越しくださっている鈴木英一郎さんがおられます。
遠くからお越しになられるので、いつも前日に前乗りなさるのですが、今回は渋滞で通常ですと車で4時間で来れるところを7時間かけてお越しくださいました。
4時間が7時間ってかなり大変ですよ。身体的にしんどいのはもちろんですが精神的に結構やられちゃうと思うのです。そんな様子を見ながら改めて「あぁ、世の中はお盆休みに入って民族大移動が始まったんだなぁ」と改めて感じる機会にもなりました。
いよいよ「お盆」が近づいてきました
今月のカレンダーを見ると、8月11日の「山の日」が日曜日になりますので、10日と11日が土日でお休み、そして12日が振り替え休日、13日から15日がお盆休み、そして16日(金)をお休みをとって、17日(土)18日(日)まで9連休という人もおられるのかなと思います。なんなら9日(金)もお休みをとられて10連休なんて言うツワモノも、おられるのかなと、鈴木英一郎さんの9日にこちらに来られるときに7時間かかったというお話をお聞きしていると思ったりもします。
そんなお盆は、皆さんどんな風にして過ごされますか?
旅行、花火、BBQ、海水浴、遊園地。。。予定満載で、楽しみで楽しみで仕方ない方も多い事と思います。
ところで、お盆って改めて考えてみると何でしょう?お盆休み。連休。ええ、正解です。けれどそれ間違ってもいるのです。
「お盆休み」と「お盆休み」とは
「お盆休み」とか「お盆に帰省する」っていう考え方が根付いたのは、昔の「丁稚奉公(でっちぼうこう)」にあると言われています。
「丁稚奉公」とは、お店の下働きとして住み込みで子どもの頃から働く事で、親はそのお店に自分の子供を託します。そしてお店は、子供をたんに仕事をして働く存在として受け入れるのではなく、勉強やしつけなども行ないます。
今ならばお休みはいつといつで就労時間は何時から何時までと考えますが、丁稚奉公は朝起きてから夜寝るまでが奉公と考えられていました。なので一度丁稚奉公に出たならば、親や友達に会いたくても自由に会うことは出来ませんでした。
しかしそれではいけないので、年に2度、お盆とお正月には数日のお休みをもらって帰省が許され、実家に戻る事が出来るようになっていました。
これが「お盆休み」や「お正月休み」の始まりと言われています。
「お盆休み」の本質は ”バケーション” ではなく、親や先祖を大切にしましょうという考え方です
「お盆休み」や「お正月休み」、そしてその帰省は、丁稚奉公に出ている子供から見ると、お仕事がお休みになるという事に他ならず、親元に戻って親孝行をしたり、親に甘えたり、リラックスする機会だったんですね。
しかしその根底にあるのは ”親を大切にしましょう” と言う考え方で、親を大切にしましょう=先祖を敬うという事であり、先祖供養のためのお盆の帰省というのがそもそもの原点なのです。
なので本来のお盆休みやお正月やすみの意味は、お盆やお正月に遊びに行くという「vacation(ばけーしょん)」としての意味ではなく、神仏を大切にしお正月には氏神様にお詣りしお盆には先祖をお祀りすると言う神事や仏事としての意味こそが「お盆休み」や「お正月休み」の原点なのです。
お盆とは、一年に一度、親や先祖を想い感謝する機会
人には必ず父と母があります。その父と母にもそれぞれに父と母があります。そうやって遡ってゆけば、顔を知っているとか知らないとか関係なく、全ての人に10代遡った先祖が存在し50代遡った先祖が存在しているのです。
そう、先祖代々の命のリレーが有ったからこそ、今日の私やあなたに繋がっているのです。
日頃はそういう先祖の存在なんて、すっかり忘れていてもいいんじゃないかと思います。しかし1年に1度だけ「お盆」に、そう言うことに想いを馳せる機会とし、チョットだけの感謝をする機会とする事が出来れば、お盆の価値があるのではないかと私は思うのです。
内藤正風PROFILE
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平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。
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