台湾に行くと痛感する、結局は自分の身は自分で守らなければ誰も助けてくれないという危機感を持つ事の大切さ

ごきげんよう、こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

ここ数日、訪台によって感じたことや思ったことを書いたブログが続いていますが、本日もこのシリーズで書かせていただきます

台湾に行って地元の方と話していると痛感する「国防」という事

私たち日本人は平和ボケしているなぁという事を、外国に行くと痛感させられます。
例えば空港の警備に機関銃を肩から掛けて軍隊が当たっている国があります。軍事施設の周りで相手が不穏と思う行動をしたら即連れていかれます。軍事施設の方向にカメラを向けただけでも逮捕される可能性があります。

他にも挙げればいくらでもありますが、日本にいるとそんな経験てまずしないですよね。これ本当に、諸外国と日本の国防という事に対する意識の違いだと思うのです。
言い方を変えれば、日本ほど平和ボケしてしまっている国は、世界中探してもないだろうと思うのです。

そして台湾を訪れたときに私がいつも感じることがあります。それは、台湾の国民は生活している中で常に中国からの脅威という事が身近にあり、全ての国民が「国」という事や「国防」という事、そして「中国との関係」という事について真剣に考え、それぞれの意見を持っておられるという事です。

北方領土がなぜロシアに不法占拠されているのか

この国防という事や、国という事、そして領土を守るという事は日本も関係ない話ではありません。
年配の方や中年の方は皆さんご存じだと思いますが、若い方がご存じないかもしれませんのでちょいと書いてみますが、日本には北方領土問題という領土問題があります。北海道の北にある択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島の四島がロシアに不法占拠されている問題です。
これそもそも何でロシアに占拠されているのかというと、第二次大戦の終戦1週間前にロシアが参戦しその時以来ロシアに占拠されている状態が続いているのです。

これ誤解があったらいけないので書き加えますと、ロシアが北方4島を占拠したときに、これらの島にロシア人は1人もいなかったのです。ロシアの軍隊がやってきて北方4島を占領し、日本人を追い出してロシア人を送り込んで住まわせるようにしているのです。

詳しくはウイキペディア先生の記事を添付しておきますのでご覧くださいね。

日本国政府は、北方四島(南クリル諸島)について、「日本固有の領土であり、現在はロシアに不法占拠されている。日本に返還されるべきである」と認識している。 同国政府によれば、その根拠は主に次のようになる。

  • 日本はロシアよりも先に北方四島を発見しており、遅くとも19世紀初めには四島の実効的支配を確立していた。
    • ロシアも自国領土の南端が得撫島(北方四島よりも北の島)であると認識しており、ロシアの勢力が四島まで及んだことは一度もなかった。
  • 1855年(安政2年)に日本とロシアとの間で平和的・友好的に結ばれた日魯通好条約(日露和親条約)によって四島は日本の領土と確定した。これは当時自然に成立していた国境を追認するものだった。
  • それ以降も、北方四島が外国の領土となったことはなかった。
  • しかし、第二次世界大戦の終戦後に、ソビエト連邦(ソ連)は日本との日ソ中立条約に違反して日本の北方領土(4島)に侵入し、日本が降伏した後にソ連は北方四島のすべてを占領した。
  • 当時四島にはソ連国民は1人もおらず、日本国民は約1万7000人が住んでいたが、ソ連は四島を一方的に自国領に「編入」し、全ての日本人を強制退去させた。

隣の国を武力で侵してゆくのはソ連の常套手段です

ちなみに隣国を武力で奪い取ってゆくのは、第二次大戦のころまでは世界のスタンダードでした。
そしてロシアももちろんそうだったのですが、ロシアだけは第2次大戦以降もそのまま同じ手法で近隣の国々を脅かしてきました。そしていうまでもなく日本も脅かされている国の1つなのです。

と、このように書くと「ロシアはなんて悪い奴だ!」と思われる方もあるでしょうが、結局は力のあるものが領土を奪ってゆくという事実は、今も変わりないと私は思っています。
だって、北方領土の事を世界のどの国が本気で解決に乗り出していますか?竹島の事をどこの国が本気で解決に乗り出そうとしていますか。

結局、自国の独立と安全を守ることができれば他国のことなんて関係ないですし、仮に北方領土や竹島の事に当事者以外の国が口を出してくる場合には、結局、自分の利益につながるとき以外は、そんなもの関係ないのです。

家族や大切な人を守るという事を改めて考え直さなければならない

ウクライナとロシアの問題や台中の問題、その他にも世界にはこういう問題はいくらでもあります。その様な中、今の世界を見ていると、日本も我が身は自分で守るという基本的な意識を持つ必要があると思うのです。

この状況を見ていて、「日本は専守防衛なので相手が手を出してこないと対応できない」なんてそんな言葉は危険極まりないと思います。だって隣国が攻め込んできて、自分の家族を殺されたり犯されたり、破壊の限りを尽くされてもそんなことを言えますか。私は言えないです。
安保があるからアメリカが守ってくれるなんて、そんなの絶対ではないですよね。守ってくれるかもしれないし守ってくれないかもしれない。アメリカだって自国の利益にならなければ動かないです。そんな中、もし万一アメリカが動かず、自分の親や配偶者や子供が連れ去られたり蹂躙されたり凌辱されたときに、アメリカが動いてくれなかったからって「しゃあない」ってあきらめられるのですか。

武力で他国を攻め侵略する必要はありません。しかし自分の大切な人を守ることは絶対に必要だしそのための盾と剣は持っていなければ、いざとなった時に何もできないことくらいは平和ボケと言われる日本人であっても簡単にわかることだと思います。
ええ、そんなことを改めて考えさえられる機会になりました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。