「質」を生み出すには「量」をこなさなければならないという事を改めて痛感する写真展に行ってきました

こんにちは、そしてこんばんは、内藤正風です。

今日は朝早くからあちらこちらに行ってきたので、いままだ17時なんですが、なんか眠いです。年がいったら夜早くに眠くなるって言いますが、さすがにこの時間だとお子ちゃまですよね。それも幼稚園児なみ。(笑)

人は趣味とかについて聞くときに、なぜ年数で聞くのだろう

いけばなだけに限らず、趣味やお仕事の経験を聞くときに「どのぐらいされているのですか?」って聞かれると、多くの人が5年です。とか、7年です。とか、13年です。って言うように年数で答える場合が多いですよね。
そして年数が多ければ多いほど、凄いですね~とか、お上手なんですね~って言われたり、思われたりしますよね。
これって不思議だな~って、ず~~っと以前から思っています。
だって年数ほど不確かなものは無いじゃないですか。

例えばですよ、1年に1度、お正月の時だけお花をお稽古しに来られる方がおられたら20年お稽古されていても20回にしかならないんです。
かたや、毎週お稽古されている方がおられたら1年間で52回お稽古されている事になるんです。20年間で20回の人と1年間で52回の人。

なぜ急にこんな事をブログに書いたのかというと、今日のお出掛け中で、いつもいけばな作品の撮影でお世話になっているスタジオ栄光社さんの大森さんの写真作品展に伺ってきたのですが、その会場で作品を拝見しながら「年数=技術の習得や熟練と言う事ではないなぁ」って思ったからなのです。

なぜ年数で比較し判断の基準にするのか

もの凄く失礼な言い方になったらゴメンナサイ。。。先に誤っておきます。

なぜこんな事を写真の展覧会で思ったのかというと、大森さんの作品から作家の匂いがしていたからからなんです。あ~大森さんゴメンナサイ。。。
なぜこんな事を言うのかというと、大森さんは元々別のお仕事をなさっておられたのですが、2020年からカメラマンとしての道を歩みはじめられたのです。
なので足掛け3年なのですが、毎日プロのカメラマンとして写真撮影を行なわれているのと共に、写真の学校に通われたり自主練をされたりと、もの凄く濃い時間を過ごしておられます。

先程の例でいうならば、1年に1回のお稽古をされている方よりも1年間で52回の人の方が圧倒的に沢山の事が身に付いているように、毎日写真と向き合い3年になる大森さんが習得されている内容は、言うまでもなく圧倒的なモノだといえると思うのです。

質を高めるためには量をこなさなければならない

「質」と「量」について色々なところで話題になりますが、私は「質」を生み出すのは圧倒的な「量」が不可欠だと思っています。
一つ一つ丁寧に取り組んで質を高めようとする。確かに大切な事です。しかし一つ一つ丁寧に取り組んで1カ月に10の作品を生み出すのならば、精一杯の力を込めながら量をこなして1か月に30の作品を生み出したほうが絶対に「質」を高める近道だと思うのです。
何かを習得する、あるいは磨き上げるためには、量が絶対に不可欠です。それも圧倒的な量をこなしてこそ人並みか人並み以上になる事が出来るのです。
そんな事を改めて考える機会になった写真展でした。

ちなみに。。。
加西市の写真屋さんの時本玄さんもサウンド作品を展示されていて、驚きました。皆さんステップアップのためにいろんなことに取組まれているんだなぁと、なんか凄いやる気をもらって帰ってきました。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。