古来より伝わる大寒の行事と、お薦めの大寒の食べ物

こんにちは、内藤正風です。

今日は「大寒」です。「おおさむ」ではないですよ。「だいかん」です。
大寒とは二十四節気の1つで、二十四節気としては1年の一番最後になります。なので次の立春が一番最初となり、二十四節気として新しい年を迎える様になります。

ちなみに先に「おおさむ」じゃないですよと書きましたが、大寒の頃が1年で一番寒い時候になりますのでその意味では「おおさむ」も全く見当外れでもないのかなと思います。(笑)

古来より伝わる大寒の行事

大寒には古来より伝わる行事があります。

たとえば「寒の水」があります。
昔は、水は井戸で汲むのが一般的で、気温が低い=水温が低いという事で、水の中の雑菌などが少ない事から傷みにくいといわれています。
なので寒の水を使って作られた味噌やお酒などは良いものが出来るとも言われています。

それから私達いけばなをしている者にも関わりがある「寒稽古」もありますね。一般によく目にするのは、海や川に下半身浸かった状態で空手の型などを行なっているところのニュース映像でしょうか。
古来より日本では、暑い盛りや寒い盛りにあえてその中に入って技術や精神を鍛えようとする考え方が武道や習い事にはあり、その1つとして寒稽古が伝統としてあるのです。

あとこの時期に百貨店のデパ地下などに行くと目にする「大寒卵」があります。
鶏だけに限らず動物は冬を乗り越える為に、寒い時期に入る前に身体に栄養をため込んでいます。そして鶏は寒くなると卵を産む頻度が少なくなってきますので、寒い盛りの大寒の初日に生まれた卵は栄養価が高いという風に考えられ「大寒卵」として古来より特別なものと考えられ縁起物とされているのです。

内藤お薦めの大寒の食べ物

内藤お薦めの大寒の食べ物は「寒ブリ」です。
ブリは冬には脂がのってとても美味しくなりますよね。なのでやっぱりこの時期には外すことが出来ない食べ物だと思うのです。それにお料理も、刺し身、しゃぶしゃぶ、寿司、炙り、塩焼き、照り焼き、ブリ大根、煮つけ、アラ炊き、バターソテー、ブリの酢豚風、ブリの炊き込みご飯、ブリの味噌汁などなど、こんなにも沢山のメニューが思い浮かぶ素材も少ないと思うのです。

なので今日はお魚屋さんに行ってブリを買い、ブリのコースにしてみてはいかがでしょうか。大寒ならではの夕食になるのではないかと思います。
ちなみに私が寒ブリをお勧めする古来からのいわれは全く何もありません。寒ブリは美味しいし、私が好きだからです。(笑)
という事で今夜は是非寒ブリ、いかがですか。

内藤正風PROFILE

内藤 正風
内藤 正風
平成5年(1993年)、光風流二世家元を継承。
お花を生けるという事は、幸せを生み出すという事。あなたの生活に幸せな物語を生み出すお手伝いをする、これが「いけばな」です。
光風流の伝承を大切にしながら日々移り変わる環境や価値観に合わせ、生活の中のチョットした空間に手軽に飾る事が出来る「小品花」や、「いけばな」を誰でもが気軽に楽しむ事が出来る機会として、最近ではFacebookにおいて「トイレのお花仲間」というアルバムを立ち上げ、情報発信をしています。ここには未経験の皆さんを中心に多くの方が参加され、それぞれ思い思いに一輪一枝を挿し気軽にお花を楽しまれて大きな盛り上がりをみせており、多くの方から注目を浴びています。
いけばな指導や展覧会の開催だけにとどまらず、結婚式やパーティー会場のお花、コンサートなどの舞台装飾、他分野とのコラボレーション、外国の方へのいけばなの普及、講演など、多方面にわたり活動し多くの人に喜ばれています。